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日立洗濯機でお湯取りができなくなったとき、「ポンプを交換すべきか」と悩む方は少なくありません。この記事では、お湯取りができない原因を最初に確認し、ポンプが故障しているかどうかを見分ける方法を解説します。

また、風呂水を吸わない場合のチェックポイントや、ホースの状態確認、フィルターの組み立て順などもわかりやすく紹介。安全に作業を進めるための準備や、必要な工具、パーツの選び方も押さえておきたいポイントです。

さらに、ホースの交換時に注意すべき点や、作業後に行うべき確認・保証の扱いまで、日立洗濯機のお湯取り不良に対して総合的に対応できる内容となっています。

  • お湯取りできないときの原因と対処法を理解できる
  • ポンプが故障しているかどうかの見分け方がわかる
  • ホースやフィルターの点検・交換手順が把握できる
  • 自分で交換する際の準備や注意点が学べる

日立洗濯機のお湯取りポンプ交換が必要な症状とは

日立洗濯機のお湯取りポンプ交換が必要な症状とは

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  • お湯取りができない原因を丁寧に確認する
  • ポンプ故障の見分け方をしっかり理解する
  • 風呂水ポンプが吸わないときのチェック項目
  • 吸水しない場合のホース状態を点検する
  • フィルターの順番を間違えないことが重要

お湯取りができない原因を丁寧に確認する

お湯取りができない原因を丁寧に確認する

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お湯取り機能が使えなくなった場合でも、すぐにポンプの故障と判断するのは早計です。実際には、操作ミスや簡単な見落としが原因となっていることが多く、修理を依頼する前に確認すべきポイントがいくつも存在します。

まず注目したいのは、洗濯機の操作設定です。お湯取り機能が「設定されていない」ことが意外に多く、操作パネルのランプが点灯しているかどうかを確認するだけでも、原因の特定につながります。たとえば「洗い」や「すすぎ」でお湯取りが設定されていないと、ポンプは動作しません。

次に、水道の蛇口が開いているかどうかも重要です。多くの日立製洗濯機では、風呂水を吸い上げる前に「呼び水」として水道水を少量使います。蛇口が閉じているとポンプが作動しないため、ここも確認が欠かせません。

また、浴槽内の水位が基準を下回っていると、吸水ができません。多くの機種では3cm程度の水深が必要です。さらに、入浴剤の使用にも注意が必要です。泡やゼリー状の成分がフィルターを詰まらせ、正常な吸水を妨げる可能性があるからです。

意外に盲点なのが「洗濯物の量」です。洗濯物が少ない場合、必要な給水量も減るため、風呂水を使用しないケースもあります。これは節水機能によるものであり、故障とは異なります。

以下に、主な原因と対処方法を表にまとめます。

現象主な原因確認・対処ポイント
全く吸い上げないお湯取り設定オフ、蛇口閉、浴槽水位不足、完全な詰まり設定ランプ、水道蛇口、浴槽の水位、フィルターの清掃と取り外し
吸い込みが弱いフィルターの部分詰まり、ホースの損傷、Oリング劣化両側のフィルター清掃、ホースのひび割れ・折れ確認、Oリング点検
時々吸わないフィルターの浮き、エア噛み、入浴剤の影響、洗濯物が少なすぎるフィルターの沈み具合、ホースのエア抜き、洗濯物量の確認
エラーコードが出る詰まり、接続不良、水位不足、ポンプやセンサー不具合の可能性全体の見直しと個別確認、改善しない場合はポンプ点検

このように、見落としやすい基本的な項目のチェックだけで、お湯取り機能が正常に戻るケースは少なくありません。慌てて修理を依頼する前に、丁寧な原因確認を行うことが大切です。

ポンプ故障の見分け方をしっかり理解する

ポンプ故障の見分け方をしっかり理解する

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お湯取り機能の不具合が、フィルターの詰まりやホースの接続ミスなどではなかった場合、次に疑うべきはポンプ本体の不良です。ただし、ポンプの故障かどうかを正確に判断するには、いくつかの観察ポイントと確認方法を理解しておく必要があります。

最初にチェックすべきは、ポンプの作動音です。洗濯機をお湯取り運転にすると、通常は「ギュィーン」または「ウィーン」といったモーター音が聞こえます。これがまったく聞こえない場合、ポンプが作動していないか、電気的なトラブルが疑われます。

一方で、音はするのに水を吸い上げない場合もあります。このときは、吸水口に手をかざして吸引力があるか確認してみましょう。安全のために指を奥に入れすぎないよう注意が必要です。吸引が感じられなければ、ポンプ内部のインペラーが壊れているか、モーターに動力が伝わっていない可能性があります。

また、ポンプが断続的に動いたり、停止せずに回り続けるなどの異常動作も、故障のサインといえます。これらの症状は、ポンプそのものだけでなく、制御基板側のトラブルも関与していることがあります。

さらに、操作パネルに「C10」や「CP」といったエラーコードが表示される場合も注意が必要です。これらのコードはフィルターの詰まりなどが原因で表示されることもありますが、それらをすべて解消しても表示が続く場合は、ポンプやセンサーの不具合が強く疑われます。

このように、音、吸引力、動作パターン、エラー表示など、複数の視点から総合的に判断することで、ポンプ故障かどうかをある程度見極めることができます。誤った診断で不要な交換や費用が発生するのを防ぐためにも、落ち着いて段階的に確認していくことが重要です。

風呂水ポンプが吸わないときのチェック項目

風呂水ポンプが吸わないときのチェック項目

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風呂水ポンプが水を吸い上げないとき、多くのケースではポンプ自体の故障ではなく、ホースやフィルター、接続まわりに原因があります。つまり、いきなりポンプを交換するのではなく、周辺の確認から始めることが適切です。

最初に確認すべきは、ホースがしっかりと洗濯機本体の「風呂水吸水口」に取り付けられているかという点です。接続が甘かったり、Oリング(パッキン)が外れていたりすると、空気を吸ってしまい水が上がりません。

見た目には接続されていても、少しの緩みで吸水不良が起きるため、手応えを確認しながら奥までしっかりと差し込む必要があります。

また、フィルターの詰まりも非常に多い原因の一つです。ホース先端に取り付けられているクリーンフィルターが、髪の毛や汚れで目詰まりしていると、ポンプの能力を発揮できません。

定期的な水洗いや、歯ブラシを使った清掃が必要です。掃除のついでに、フィルターが正しい順番で組み立てられているかも確認しましょう。順番を間違えると吸水効率が下がったり、詰まりやすくなったりします。

さらに、ホース自体の状態も重要です。ホースに折れ曲がりやねじれがあると、水の通り道がふさがれてしまい吸水ができなくなります。特に使用年数が長い場合は、経年劣化によるひび割れや穴も見逃せません。この場合はホースの交換が必要になります。

また、ホースの設置位置にも注意が必要です。浴槽の水面よりフィルターが浮いていたり、ホースが水に完全に浸かっていなかったりすると、空気を吸い込んでしまい水を汲み上げることができません。水面下に沈めて使用し、フィルター内部の空気はあらかじめ抜いておくのがポイントです。

下記の表は、風呂水ポンプが吸わない原因と対処法をまとめたものです。

チェック項目原因の可能性対処法
ホースの接続状態接続不良、Oリングの外れ・劣化奥まで差し込み、Oリングの有無と劣化を確認
フィルターの汚れ髪の毛や汚れの付着、清掃不足水洗い、分解清掃、歯ブラシなどで丁寧に洗浄
フィルターの組み立て順序順番が逆になっている、部品の向きが間違っている正しい順序で再組立(ネット→緑→黒→キャップ)
ホースの破損・変形折れ、ねじれ、ひび割れ、穴の発生損傷部分を修理またはホースごと交換
ホースの設置位置・エア噛みフィルターが水面に浮いている、ホース内部に空気が残っている完全に水中に沈めて使用、使用前にホースを振って空気を抜く

このように、ポンプが吸わない原因はさまざまです。しかし、正しく確認すれば多くは自力で解決できるものです。修理業者を呼ぶ前に、落ち着いて順番にチェックしてみてください。

吸水しない場合のホース状態を点検する

吸水しない場合のホース状態を点検する

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風呂水を吸い上げないトラブルが発生したとき、ホースの状態は必ず確認すべきポイントです。お湯取り機能を正常に働かせるためには、ホースの清潔さ、構造の正常性、接続の正確さがそろっている必要があります。

まず最も多いのは、ホースに物理的な問題が発生しているケースです。長期間使用したホースでは、表面に目立たないひび割れが生じていたり、内側に汚れや水アカが蓄積していたりします。これにより、吸水効率が著しく低下してしまうのです。軽い折れやねじれであっても、内部の水流が妨げられ、ポンプが空回りする原因になります。

また、ホースが長すぎる場合や、巻いた状態で使用していると、吸い上げに必要な水圧や流れが確保できず、給水不良につながります。ホースは必要最小限の長さで使用し、途中にたるみや高低差が生じないように設置することが大切です。

さらに、ホース内部に残った水が吸水を妨げていることもあります。これは「エアロック」と呼ばれる現象で、ホース内に空気と水が混在し、ポンプが水を引けなくなる状態です。洗濯後にはホースを持ち上げて中の水をすべて抜くようにしましょう。

加えて、ホースを洗濯機本体に接続する部分のフィルターにも注目すべきです。一部の日立機種では、本体側の吸水口に小さなポンプフィルターが付いています。この部分が詰まっていても吸水できなくなるため、浴槽側のフィルターを掃除しても改善しない場合は、本体側も確認してみてください。

以上のように、ホースには目に見えにくいトラブルが多く潜んでいます。トラブルの兆候を見逃さず、状態を細かく点検することが、お湯取りトラブルを防ぐためには欠かせません。特に、吸水しない場合はホース関連の問題が原因であることが多いため、部品の交換や清掃を含め、確実なメンテナンスが必要です。

フィルターの順番を間違えないことが重要

フィルターの順番を間違えないことが重要

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お湯取りホースの先端にあるフィルターは、いくつかのパーツで構成されており、それぞれに明確な役割があります。これらの部品を誤った順番で組み立ててしまうと、吸水性能が著しく低下したり、異常動作や故障の原因になることがあるため、正しい順序を守ることが非常に大切です。

日立の洗濯機で使用されている「クリーンフィルター」は、主に筒状の外枠、ネット状のゴミ取りフィルター、スポンジ状の緑と黒のフィルター、そして最先端のストレーナ(キャップ)などで構成されています。この順番には理由があり、それぞれの部品が異物を段階的にろ過しながら、水だけをポンプへ送るよう設計されています。

間違えやすいのが、緑と黒のスポンジフィルターの位置です。たとえば、黒いフィルターを先に入れてしまうと、目の粗さの順序が逆になり、細かいゴミが詰まりやすくなります。また、部品の向きを逆にするとフィルター全体の密着性が損なわれ、吸水の途中で空気を噛み込んでしまうリスクもあります。

フィルターを清掃したあと、組み立て直す際には部品の順序を一度メモしておくか、外す前にスマートフォンで写真を撮っておくと安心です。少しのズレや順番違いが、正常な吸水を妨げてしまうことは珍しくありません。

以下に、一般的な日立製クリーンフィルターの正しい部品の並び順を表でまとめました。

組み立て順序 (左:ホース側 → 右:浴槽側)部品の名称特徴と役割
クリーンフィルター外枠全体を固定する筒状の外側パーツ
ネットフィルター髪の毛や糸くずなどの大きなゴミを最初にキャッチ
フィルター(緑)中間サイズの異物を除去、目が粗め
フィルター(黒)微細な汚れをキャッチ、目が細かい
ストレーナ(先端キャップ)フィルターを固定しつつ、水流を整える役割がある

このように、フィルターの順番にはしっかりと意味があり、ただ単に部品を戻せばよいというわけではありません。正しい順序で組み立てることが、風呂水ポンプの吸水力を維持し、洗濯機全体の性能を保つために重要なポイントです。

日立洗濯機のお湯取りポンプ交換を自分で行う手順

  • 作業前の安全確認は必ず行うべき基本
  • 交換に必要な工具をあらかじめ準備する
  • パーツの入手方法と選び方のポイント
  • ホース交換と取り外し時の注意点とは
  • 修理後の動作確認と保証の考え方について

作業前の安全確認は必ず行うべき基本

作業前の安全確認は必ず行うべき基本

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ポンプやホースの交換など、洗濯機のメンテナンス作業を始める前には、何よりも安全対策を最優先に行う必要があります。洗濯機は電気と水の両方を扱う機器であるため、適切な準備がなければ感電や漏水、最悪の場合は火災といった深刻な事故を引き起こすおそれがあります。

まず最初に行うべきなのは、洗濯機の電源プラグを必ず抜くことです。電源が入ったまま作業を始めると、内部に触れた瞬間に感電する危険があります。見た目に通電していないように見えても、内部回路に電気が残っていることがあるため、必ず抜いた状態で作業に入りましょう。

次に、水道の蛇口をしっかりと閉めてください。ポンプやホースを外すと、水道圧で水が噴き出す場合があります。特に給水ホースも外す予定がある場合は、二重の意味で蛇口を閉じることが必要です。

作業場所の環境も整えておくことが大切です。洗濯機の裏や下など、見えにくい場所で作業することが多いため、明るい照明を確保し、工具や部品を置くスペースも十分に確保しておくと安心です。また、取り外した部品を紛失しないよう、小さな容器やマグネットトレイを準備しておくと効率的です。

水濡れ対策として、バスタオルや雑巾も複数枚用意しておきましょう。ホースやポンプを外す際、予想以上に水が出てくることがあるため、床や家具を濡らさない工夫が必要です。場合によっては、ビニールシートを床に敷いておくとさらに安心です。

このように、作業前の安全確認はトラブルを防ぐための基本であり、見落としてしまうと取り返しのつかない事態を招く可能性もあります。特に初めて分解作業を行う場合は、焦らず、準備に十分な時間をかけることが重要です。安全な環境で作業できるよう、丁寧に準備を整えてから作業に取りかかりましょう。

交換に必要な工具をあらかじめ準備する

交換に必要な工具をあらかじめ準備する

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お湯取りポンプやホースの交換作業をスムーズに進めるためには、事前に必要な工具を揃えておくことがとても重要です。工具が不足していたり、作業中に合わない道具を無理に使おうとすると、部品を破損したり、自分自身がケガをするリスクもあります。したがって、事前準備は交換作業の安全性と効率性を高める基本のステップです。

まず準備しておきたいのは、プラスドライバーです。多くの洗濯機では、ポンプカバーや背面パネルを固定するのにプラスネジが使われており、これを外すのに必須の工具です。機種によってはネジの位置が奥まっていることもあるため、柄の長いタイプがあると便利です。

次に必要なのがプライヤーやペンチです。これらはホースバンドを緩めたり、固くなった接続部を引き抜くときに使います。また、細かい部品をつかむ場面でも役立ちます。ゴム製のパーツなど、手では滑りやすい箇所の作業には特に重宝します。

場合によっては、ナットドライバーソケットレンチも必要になることがあります。これは、ポンプがネジではなくボルトで固定されている機種で使う工具で、事前に自分の洗濯機の構造を確認しておくと安心です。

安全面を考慮し、作業用手袋も用意しておくのが望ましいです。特に狭いスペースでの作業では、手を傷つける可能性があるため、滑り止め付きの手袋を使えば安心して作業ができます。

最後に、小物を入れる容器やトレーも重要です。取り外したネジやパッキンは小さくてなくしやすいため、きちんと分けて保管しておくと後の作業で迷うことがありません。

以下の表に、主な必要工具とその用途をまとめました。

工具名用途例備考
プラスドライバーネジの取り外し(パネル・ポンプなど)柄が長いものがあると便利
プライヤー・ペンチホースバンドの緩め・小部品の取り外し滑りやすいゴム部品の扱いに適している
ナットドライバー/レンチボルトで固定されたポンプの取り外し一部機種のみ必要、ボルトサイズを事前確認
作業用手袋手のケガ防止、パーツの滑り止めゴム製・滑り止め付きがおすすめ
小物用容器・トレーネジ・パッキンなどの部品保管マグネット付きだと金属パーツが散らばらずに済む

こうして必要な工具を前もって準備しておけば、作業の途中で慌てることもなくなり、落ち着いて一つ一つの工程に集中できます。特にDIYに不慣れな方ほど、事前準備の重要性は高いと言えるでしょう。

パーツの入手方法と選び方のポイント

パーツの入手方法と選び方のポイント

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お湯取りポンプやホースの交換を考えたとき、もう一つ大事なのが「正しい部品の選定」と「信頼できる入手先の確保」です。洗濯機は精密な電気製品であるため、適合しない部品を使用すると取り付けができなかったり、動作に不具合が出たりすることがあります。だからこそ、パーツ選びの段階での判断が、修理成功の可否を左右するといっても過言ではありません。

まず確認すべきは、洗濯機本体の型番です。型番は洗濯機の正面や側面、あるいは操作パネル裏などに貼られたシールに記載されています。この型番をメモしたうえで、メーカー公式サイトやパーツショップで「対応部品」を検索するのが最も確実な方法です。

パーツの購入先としては、日立の公式パーツショップが最も信頼できます。ここでは純正部品が取り扱われており、機種に対応した商品が確実に手に入ります。価格はやや高めになることもありますが、互換性の不安がないという安心感は大きなメリットです。

次に選択肢となるのが、家電専門の部品通販サイトです。例えば「カデンの救急社」や「hasiden.ocnk.net」などがあり、型番から部品を検索できる仕組みが整っています。これらのサイトでは純正品だけでなく、コストを抑えた互換パーツも取り扱っている場合があります。

また、Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでも、ポンプやホースの部品が出品されています。ただし、出品者によって品質や適合情報の正確性にばらつきがあるため、必ず商品説明やレビューを確認し、「適合機種の型番リスト」に自分の洗濯機が含まれていることをチェックしてください。

特にホースやフィルターといった消耗品は、単品でも購入しやすいですが、交換時にはセット販売のものを選ぶと便利です。また、延長ホースなどを購入する際には、ホースの内径や素材が異なると水漏れや吸水不良の原因になりますので注意が必要です。

このように、部品の選定と入手には細かな注意点があるものの、一つ一つ確認していけば難しい作業ではありません。焦って購入すると「合わなかった」「使えなかった」といった無駄な出費になることもありますので、冷静に情報を集めて判断することが大切です。

ホース交換と取り外し時の注意点とは

ホース交換と取り外し時の注意点とは

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お湯取りホースを交換する際には、単に古いホースを外して新しいものに差し替えるだけでは済まない重要なポイントがいくつかあります。手順自体は比較的シンプルですが、適切な処置を行わなければ水漏れや吸水不良といった不具合を引き起こしてしまうことがあります。そのため、取り外し・取り付けの際にはいくつかの注意点を事前に把握しておくことが大切です。

最初に確認したいのは、洗濯機の電源が完全にオフになっていることです。電源プラグを抜き、水道の蛇口もしっかり閉めてから作業に取りかかってください。ホース内部や接続部に残った水がこぼれる可能性があるため、作業エリアにはあらかじめタオルやビニールシートを敷いておくと安心です。

取り外しの際には、ホースの「吸水つぎて」と呼ばれる接続部を洗濯機本体から慎重に外します。強引に引っ張ると、Oリング(パッキン)が外れてしまったり、接続口を傷めてしまうことがあるため、ゆっくりと回すようにして外しましょう。特に、Oリングが劣化していた場合は再利用せず、新品のパーツと交換するのが望ましいです。

ホースを浴槽側から引き抜くときには、フィルターが固着していることがあります。この場合、無理に引っ張るとホースが破損するリスクがあるため、フィルター根元からホースをカッターで切断して外す方法もあります。ただし、この作業には十分注意が必要です。

新しいホースを取り付ける際には、まずクリーンフィルターの構成部品が正しい順番で組み立てられているか確認します。前述の通り、部品の順番を誤ると吸水不良の原因になります。さらに、ホースの長さが合わない場合は必要に応じてカットして調整しますが、短くしすぎると吸水口まで届かなくなるので注意が必要です。

最後に、ホースの接続部を洗濯機にしっかり差し込みます。「カチッ」と音がするまでしっかり押し込み、Oリングが正しい位置にあることを再確認してください。これにより、エア漏れや水漏れを防げます。

以下に、ホース交換時に押さえておきたい注意点を表にまとめました。

作業工程注意すべきポイント補足対策
古いホースの取り外し電源と水道をオフにしてから開始。水漏れ対策も必要タオル・雑巾の準備、電源コードの安全確認
吸水つぎての取り外し無理に引っ張らず、ゆっくりと回しながら抜くOリングの状態を必ず確認し、必要に応じて交換
フィルター付きホースの撤去フィルターが固まっていたら無理に外さず、場合によってはホースをカットカッターを使う場合は手元に注意、床への傷防止にマットを敷く
新しいホースの準備フィルター部品の順序と向きに注意、長さ調整は慎重に組み立て前にマニュアルや写真を参照、切る前に仮合わせを行う
接続時の固定確認「カチッ」と音がするまで差し込む、接続部の緩みを防ぐ差し込み後に軽く引いて外れないかチェック、Oリングの再確認を行う

このように、ホース交換は見た目よりも丁寧な対応が求められる作業です。正しく取り付けることで、お湯取り機能を安定して使い続けることができます。

修理後の動作確認と保証の考え方について

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お湯取りポンプやホースの交換作業が終わったら、最後に必ず行うべき工程が「動作確認」と「保証の確認」です。この2点を疎かにすると、せっかく交換したのに不具合が再発したり、保証が無効になってしまうケースもあります。作業が終わって安心する気持ちもわかりますが、最後のチェックまで丁寧に行うことが大切です。

まず、動作確認は水漏れと吸水性能の両方に分けてチェックします。水漏れの確認では、水道の蛇口を開けた後、ホースの接続部や洗濯機本体の吸水口から水が漏れていないかをしばらく観察します。特に、Oリングの装着ミスや接続の甘さが原因で、ジワジワと水が漏れてくる場合がありますので、目視で数分間のチェックを行いましょう。

次に、実際の給水テストを行います。洗濯機を「洗いコース」など、お湯取りが作動する設定にしてスタートさせ、浴槽の水が正常に吸い上げられるか確認します。ポンプの動作音、ホースからの気泡の有無、そして水の流れなどをしっかりと観察してください。異音がする場合や、吸水が途中で止まるようであれば、再度接続やフィルターの状態を確認する必要があります。

そして忘れてはならないのが「保証の確認」です。洗濯機がまだメーカー保証期間内にある場合、ユーザーが分解や修理を行った時点で保証対象外となる可能性があります。これはほとんどの家電メーカーが定めている規定で、正規のサポートを受けるためには、修理を自己判断で行わないことが条件となっている場合が多いのです。

特に、延長保証に加入している場合でも、保証規定に「ユーザーによる改造・修理は対象外」と明記されていることがあります。そのため、修理前に保証書やメーカーのサポートページを確認し、自分で作業を行うリスクについて把握しておくべきです。

一方で、ホースやフィルターといった消耗品はそもそも保証対象外となっていることが一般的です。この場合は自己責任で交換して問題ありませんが、ポンプやセンサーのような機能部品は判断が難しいため、自己修理の前にメーカーへの問い合わせも検討すると良いでしょう。

このように、修理後の動作確認は不具合の早期発見につながり、保証の確認は余計なトラブルを避けるための重要なステップとなります。DIYで修理を行う際は、技術的な面だけでなく、こうしたアフターチェックの視点も持つことが求められます。

日立洗濯機のお湯取りポンプ交換に関するポイントを総括

記事をまとめました。

  • お湯取りできない原因は操作設定ミスの可能性が高い
  • 水道の蛇口が閉じているとポンプは動作しない
  • 浴槽の水位が3cm未満では吸水ができない
  • 入浴剤の種類によってはフィルター詰まりを引き起こす
  • 洗濯物が少ないと風呂水を使わない仕様の機種がある
  • ポンプ音が無音の場合は電気的な故障の可能性がある
  • ポンプ作動音がしても吸水しないなら吸引力を確認すべき
  • エラーコードが出る場合は複合的な不具合のサインである
  • ホース接続部のOリング劣化が吸水不良を招く
  • クリーンフィルターの目詰まりは吸水力低下の大きな要因
  • フィルターの組み立て順を誤ると正常に吸水できない
  • ホースの折れ・ひび割れは交換のサインになる
  • 作業前には電源プラグを抜き水道を止めるのが基本
  • 工具はドライバーやペンチなど最低限を事前に準備すべき
  • パーツ選定では洗濯機の型番に合うかどうかを必ず確認する
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