日立炊飯器を使用していて「C3エラー」が突然表示されると、不安になったり焦ってしまう方も多いかもしれません。炊飯器は日々の食生活を支える大切な家電だからこそ、スムーズに動作しないときの対応に困るものです。この記事では、「日立炊飯器 c3エラー」と検索して対処法を探している方に向けて、原因の特定から対応手順、さらには再発防止まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

まずは「エラーが表示されたときの意味を知る」ことが大切です。C3やC4といった表示には、実際にどのような問題が発生しているのか、明確なサインが込められています。また、「炊飯中に突然止まったときの初動確認」も落ち着いて行うことで、トラブルを最小限に抑えることができます。

意外と見落としがちなのが、「電源まわりに異常がないかチェックする」ことです。コードの接続状態や電源環境が原因で、誤作動が起きるケースもあります。さらに、「本体の温度異常が影響していないか確認」することで、内部の熱がこもっていないか、安全に使用できる環境かを見直すことも重要です。

もし一時的な不具合であれば、「自分で安全に行えるリセットの方法とは」簡単な手順で改善できる可能性もあります。しかし、「繰り返しエラーが出る場合の注意点」として、部品の摩耗やセンサーの故障など、ユーザーの手に負えない不具合が潜んでいることも考えられます。

また、「間違った使い方によるエラーの可能性」にも注意が必要です。ふたの閉め方や内釜のセットミスなど、日常の些細な操作ミスが原因になることも少なくありません。そうした場合は、「専門サポートに相談すべきタイミング」を見極め、無理に使い続けないことが大切です。

エラーが発生した際に「修理か買い替えか迷ったときの判断基準」も知っておくと、経済的にも賢い選択ができます。さらに、「故障を防ぐための日常的なお手入れ方法」を実践すれば、炊飯器の寿命を延ばし、安定した動作を保つことにつながります。

この記事では、これらのポイントをもとに、日立炊飯器C3エラーの原因と対応策を総合的に解説していきます。初めての方でも理解しやすいよう構成していますので、ぜひ最後までお読みください。

  • C3エラーの原因と正しい対処方法
  • 電源や温度など周辺環境が影響する可能性
  • リセット操作や確認手順による再発防止策
  • 修理と買い替えの判断基準とサポートへの相談タイミング

日立炊飯器c3エラーの原因と確認方法

日立炊飯器c3エラーの原因と確認方法

おうち家電ラボ・イメージ

  • エラーが表示されたときの意味を知る
  • 炊飯中に突然止まったときの初動確認
  • 電源まわりに異常がないかチェックする
  • 本体の温度異常が影響していないか確認
  • 自分で安全に行えるリセットの方法とは

エラーが表示されたときの意味を知る

エラーが表示されたときの意味を知る

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炊飯器に「C3」や「C4」といったエラーコードが表示されたとき、慌ててしまう方も多いかもしれません。ですが、これらのエラーにはきちんとした意味があり、正しく理解すれば冷静に対処できます。まず最も重要なのは、エラーが出た時点で何が問題なのかを把握することです。コードは単なる記号ではなく、炊飯器からの明確なサインです。

「C3」エラーは、主にふたがきちんと閉まっていないときに表示されます。一見しっかり閉まっているように見えても、内部のセンサーが「ロックされていない」と判断すると炊飯を中断します。同様に「C4」もふたの閉まり具合に関連したエラーです。違いは検出されるタイミングにあります。「C3」は炊飯スタート時、「C4」は炊飯途中に表示されることが一般的です。

このようなエラーが出る原因としては、ふたのフックが完全に引っかかっていない、異物が挟まっている、本体の受け部が汚れているなど、物理的な問題がほとんどです。さらに、センサーの誤作動や経年劣化による部品の摩耗が関係するケースもあります。

以下の表に、日立炊飯器でよく見られるエラーコードの意味をまとめました。

エラーコード主な原因対応方法の概要
C3ふたが完全に閉まっていない異物の除去、フックの再確認
C4炊飯中にふたが開いたまたは閉まっていないふたの状態確認、再ロック
C1・C2電源電圧の不安定コンセントの見直し、延長コードの使用中止
C6本体の温度異常吸排気口の清掃、設置場所の見直し
H0〜H11内部部品の異常、内蔵電池の寿命などサポート相談、修理依頼

このように、エラーコードには一つ一つ意味があり、自己判断で無理に使用を続けると、さらに状況が悪化する恐れがあります。まずは表示されたコードの意味を正しく理解し、その原因を冷静に探ることが、トラブルを最小限に抑える第一歩です。

炊飯中に突然止まったときの初動確認

炊飯中に突然止まったときの初動確認

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炊飯の途中で炊飯器が突然止まってしまうと、思わず焦ってしまうかもしれません。しかし、こうしたトラブルにも落ち着いて対応すれば、多くの場合はすぐに解決できます。最初にやるべきことは、炊飯器のエラー表示を確認することです。「C3」や「C4」といった表示が出ていれば、ふたの閉まり具合に問題がある可能性が高いです。

このとき、まず炊飯器の「切/とりけし」ボタンを押して現在の動作を停止します。無理に操作を続けると、本体内部のセンサーや加熱機能に影響が出ることもあるため、一旦動作を止めてリセットするのが基本です。

その後、ふたを完全に開けて、フックや受け部の周辺を確認してください。ご飯粒などの小さな異物が挟まっていると、ふたが完全に閉まらず、炊飯を安全に行えないと判断される場合があります。異物が見つかった場合は、金属製の器具を使わず、つまようじや綿棒などでやさしく取り除きましょう。

次に再度ふたを閉める際には、目視だけでなく「カチッ」という音が鳴るまでしっかり押し込むことが大切です。この音が、フックが本体にきちんとロックされたサインになります。見た目には閉まっているように見えても、ロックが不完全だとエラーが再び表示されることがあります。

一方で、もしエラーが表示されずに停止している場合には、電源プラグやコンセントの状態もチェックする必要があります。タコ足配線や延長コードの使用は電圧の不安定さを招き、炊飯途中に電源が遮断されることもあるため注意が必要です。

このように、炊飯中に突然止まった場合は、機械の異常ではなく、使い方や設置状況に原因があるケースも多く見られます。落ち着いて一つずつ確認し、必要に応じて再起動することで、問題をスムーズに解決できるはずです。

電源まわりに異常がないかチェックする

電源まわりに異常がないかチェックする

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炊飯器にエラーが表示されたとき、ふたの閉まり具合や内部の異物にばかり目が向きがちですが、実は電源まわりの確認も非常に重要です。特に「C3」や「C4」といったエラーが何度も表示される、あるいは「C1」「C2」など別のエラーも出る場合、炊飯器が不安定な電源環境にある可能性があります。正しく動作しているように見えても、微細な電圧の変動が原因でマイコン(炊飯器内部の制御装置)が誤作動を起こすことがあるためです。

このような場合は、以下のポイントを順にチェックすることで、電源環境の問題を特定しやすくなります。

チェック項目内容
プラグの接続状態コンセントに最後までしっかり差し込まれているかを確認する
プラグやコードの異常溶け、焦げ、断線などの異常がないか確認。異常があれば使用を中止する
接続しているコンセント延長コードやタコ足配線を使っていないか、壁のコンセントに直接接続しているか
コンセントの負荷状況同じコンセントで他の高出力家電(電子レンジなど)を使っていないか
ブレーカーの状態該当回路のブレーカーが落ちていないか、定期的に落ちていないか確認

特に注意したいのは、延長コードやテーブルタップの使用です。炊飯器は消費電力が高いため、他の家電と電源を共有していると、使用中に電圧が不安定になり、エラーや停止の原因になります。また、配線が古い住宅や、コンセント自体が劣化している場合にも、思わぬトラブルが起こることがあります。

一方で、見た目に異常がなくても、プラグが少し浮いていたり、緩く接続されているだけで電気の供給が不安定になり、エラーにつながるケースもあります。これは特に、キッチンまわりの湿気が多い環境や、頻繁にコードを抜き差しする習慣があるご家庭で起こりやすい傾向です。

このように、電源まわりの確認は、炊飯器の安定した動作を保つうえで欠かせません。機器本体だけでなく、設置環境や電源設備も合わせて見直すことで、再発防止や他の家電トラブルの予防にもつながります。たとえ目立った異常がなくても、一度はしっかりと見直しておくことをおすすめします。

本体の温度異常が影響していないか確認

本体の温度異常が影響していないか確認

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「C3」や「C4」のエラーが出たとき、多くの方はふたの状態や異物混入を疑うでしょう。ただし、もう一つ見逃してはならないのが、本体の内部温度に関連する問題です。温度が異常に高くなると、炊飯器のセンサーが安全のために動作を止めることがあります。これが直接「C3」エラーを引き起こすわけではありませんが、間接的に関連しているケースも見られます。

例えば、ふたがわずかに開いたままの状態で炊飯を続けると、内部の蒸気や熱が適切に循環できず、センサーが異常を検知することがあります。あるいは、設置場所の問題で吸排気がスムーズに行われていない場合も、内部の温度上昇に影響を与えます。

炊飯器は、本体内部の温度が一定以上に達すると「C6」などの温度異常エラーを表示する仕組みになっていますが、「C3」や「C4」も、間接的にこの温度管理と連動している設計です。つまり、正しくふたが閉まっていないことに加え、熱がこもっているという条件が重なると、動作停止が起こる可能性が高まります。

このような事態を避けるためには、まず炊飯器の周囲に十分なスペースを確保することが基本です。背面や側面を壁にぴったりとつけたり、柔らかいマットの上に置いたりすると、吸排気が妨げられます。また、吸気口や排気口にほこりが詰まっていないかを定期的に確認することも重要です。

さらに、連続して何度も炊飯する場合には、本体が完全に冷めてから再び使用するようにしましょう。前回の使用直後にすぐに次の炊飯を始めると、内部に熱が残っていて温度異常が起こることがあります。これも、ふたの閉まりが悪い状態と重なると、不具合の発生率が高くなります。

つまり、ふたのロックや異物除去だけでは解決しないケースでは、温度管理の観点からも原因を探ることが必要です。熱がこもらないようにするための配置、空気の流れ、使用間隔の管理といった環境面の工夫が、エラー防止の鍵を握っています。

自分で安全に行えるリセットの方法とは

自分で安全に行えるリセットの方法とは

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日立の炊飯器にエラーコードが表示されたとき、まず確認すべきなのはふたの状態や電源周辺の異常ですが、それらを確認しても解消しない場合、「リセット操作」を試してみるのも有効な手段です。特に「C3」や「C4」など、動作に関わる軽度のエラーが出ている場合は、内部のマイコンが一時的に誤作動しているケースがあり、電源リセットによって正常に戻ることがあります。

自宅で簡単に、そして安全に試せるリセット手順は以下の通りです。難しい作業は一切なく、工具も必要ありません。

手順内容
1炊飯器の電源プラグをコンセントから抜く
2そのまま1〜5分ほど放置する(内部の電気を放電させるため)
3電源プラグを再度コンセントにしっかり差し込む
4時計表示がリセットされた場合は、現在時刻を設定する
5再度ふたをしっかり閉めて、炊飯ボタンで動作を確認する

この手順は、炊飯器内部の制御基板(マイコン)を一時的に初期化するための方法であり、比較的軽微なエラーであればこれだけで正常に動作が再開することがあります。

ただし、注意が必要な点もあります。インターネット上では、炊飯器を分解して基板上の部品をショートさせるなど、メーカーが推奨していない「裏技的リセット方法」が紹介されていることもありますが、これは非常に危険です。感電や火災のリスクがあるだけでなく、炊飯器の保証が無効になる可能性も高く、絶対に行わないようにしてください。

また、リセットを行ってもエラーが消えない場合は、単なるプログラムの不具合ではなく、ふたのフックの摩耗やセンサー異常といった物理的な不具合の可能性も視野に入れる必要があります。このようなときは無理に使用を続けず、メーカーサポートへの相談を検討するのが安全です。

このように、正しい手順を守れば、リセット操作は誰でも安全に行える簡単な対応策です。炊飯器のトラブル時には一度試してみる価値がありますが、あくまでも「応急処置」として使い、根本的な問題の解決を後回しにしないよう心がけましょう。

日立炊飯器c3エラーが直らないときの対応策

  • 繰り返しエラーが出る場合の注意点
  • 間違った使い方によるエラーの可能性
  • 専門サポートに相談すべきタイミング
  • 修理か買い替えか迷ったときの判断基準
  • 故障を防ぐための日常的なお手入れ方法

繰り返しエラーが出る場合の注意点

繰り返しエラーが出る場合の注意点

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一度エラーが表示されたあと、対処をしても同じコードが繰り返し表示される場合、表面的なトラブルだけでなく、より深い原因があるかもしれません。例えば、「C3」や「C4」エラーが何度も出る状況は、単なるふたの閉め忘れや異物の混入ではなく、フック機構やセンサー自体の不具合が進行しているサインであることも考えられます。

このようなときこそ、丁寧な再確認が必要です。前述の通り、ふたが確実に閉まっているかを見た目だけでなく「カチッ」という音と手応えで確認しましょう。そして、フックの溝や本体側の受け部分に、ごく小さなご飯粒などが残っていないかも念入りにチェックします。わずかな異物であっても、炊飯器のセンサーは精密に反応するため、正常に動作しなくなることがあります。

さらに、電源まわりも再度確認する価値があります。壁のコンセントに単独で接続されているか、プラグが緩んでいないか、またコードに傷や焦げがないかなど、見落としやすいポイントもチェックしましょう。

それでもエラーが繰り返される場合は、内部部品の摩耗やセンサーの経年劣化といった要因が疑われます。この場合、ユーザー自身での対応は難しくなり、無理に使い続けることで状態がさらに悪化する可能性があります。特に、「H」から始まるエラー(H0、H11など)が併発して出るようになると、故障の兆候が強いと判断できます。

加えて、複数のエラーが出るようになったタイミングで「–:–」という時計の初期化表示が頻繁に出るようであれば、内蔵電池の寿命や基板の異常も関与している可能性が高まります。これらは修理や部品交換を必要とするため、できるだけ早くメーカーや販売店に相談するのが最善です。

このように、同じエラーが何度も表示される場合は、「一時的な不具合」ではなく、「構造的な異常」や「劣化」の可能性を考慮すべきです。炊飯器は高温・高圧の環境で使用されるため、安全性を第一に考えて対応することが重要です。

間違った使い方によるエラーの可能性

間違った使い方によるエラーの可能性

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炊飯器のエラーは必ずしも故障や不具合が原因とは限りません。むしろ、日常のちょっとした使い方のクセや確認不足によって、意図せずエラーを引き起こしてしまっているケースが多く見受けられます。とくに「C3」や「C4」といったふたに関係するエラーは、誤操作や取り扱いのうっかりミスから発生することが少なくありません。

例えば、ふたを閉めたつもりでも、実際にはロックされていないというケースがあります。これは、「カチッ」と音がするまでふたを押し込まずに操作を開始してしまったときに起こります。炊飯器の構造上、ふたが正しく閉じられていないと、安全上の理由から加熱が開始されません。センサーが異常を検知し、炊飯を中止するのです。

また、ふたやその周辺にご飯粒や調味料などが付着したままだと、閉まりが不完全になりエラーが発生することもあります。こうした異物の混入は、洗浄後の水分が乾ききっていなかったり、釜を移動した際に内ぶたの内側にこぼれてしまうことでも発生します。

さらに、内釜のセット方法も重要なポイントです。斜めに入れていたり、釜の底に水滴がついたまま置いていたりすると、温度センサーとの接触が不完全になり、炊飯が正常に始まらないことがあります。

以下の表では、よくある間違った使い方と、それによって起こりうるエラー内容をまとめています。

誤った使い方の例起こりうるエラー補足説明
ふたを完全に閉めずに炊飯を開始したC3、C4「カチッ」と音がするまでしっかり押し込む必要がある
フックや受け部にご飯粒などの異物があるC3、C4小さな異物でもセンサーが正しく作動しなくなる
空の状態で炊飯ボタンを押してしまったC5内釜に米や水が入っていない場合はエラーになる
使用直後に冷却せず連続炊飯しようとしたC5、C6温度異常が発生し、炊飯を安全停止する
吸気口や排気口をふさいだ場所で使用したC6過熱状態となりエラーが表示される
延長コードやタコ足配線で電源を取っているC1、C2電圧が不安定になり、電源系統に異常が出ることがある
35℃以上の温水で炊飯や洗米を行ったC5、炊きムラや炊飯不可高温の水はセンサーの誤作動や炊き上がり異常を招く

こうして見ると、エラーの原因は「使用者の操作や環境」に起因するものが意外と多いことがわかります。誤った使い方をしないためには、日頃から取り扱い説明書を見直したり、炊飯のたびに状態を丁寧に確認することが大切です。炊飯器は非常に繊細な家電であるため、わずかな異常にも反応するよう設計されています。それだけに、正しい使い方を心がけることが、エラーを防ぐ最善の対策と言えるでしょう。

専門サポートに相談すべきタイミング

専門サポートに相談すべきタイミング

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エラーが何度も表示される場合や、基本的な対処を行っても問題が解消しないときは、無理に自力で解決しようとせず、メーカーの専門サポートに相談することを強くおすすめします。特に、「C3」や「C4」エラーが繰り返し表示される場合、内部のフック機構やセンサーの摩耗、あるいは検知系の故障が進行している可能性があるからです。

このような症状は、表面的な清掃やリセット操作だけでは改善されず、分解や部品交換が必要になるケースもあります。加えて、「H」から始まるコード(H0、H11など)や、「–:–」のような時計表示の初期化が頻繁に起こるようであれば、内部部品やバックアップ電池の寿命も疑うべきです。これらの部位は一般のユーザーでは交換や修理ができず、無理にいじるとさらなる故障を招く恐れがあります。

また、電源コードに焦げや変色、破損が見られる場合も、即座に使用を中止すべきです。この状態で使用を続けると感電や火災など重大な事故につながる危険性があります。万が一、炊飯器を落下させたり、外装にひび割れやゆがみがある場合も、内部構造にダメージが及んでいる可能性が高く、安全に使用するためには点検が必要です。

次のような状況に該当する場合は、早めにサポートへ連絡しましょう。

  • 清掃・再セット・リセット操作を行ってもエラーが消えない
  • ふたや本体に物理的な破損・ひび・変形がある
  • 電源が入らない、またはすぐに切れる
  • 電源コードに異常がある(焦げ・溶け・断線など)
  • エラーの表示が複数回出続ける、または種類が増えている

日立のサポート窓口では、電話のほか、ウェブサイトからの修理申し込みや出張修理の依頼も可能です。保証期間内であれば、修理費用が無償または割引になるケースもあるため、まずは保証書を確認するのも忘れずに。

炊飯器は家庭で頻繁に使う家電だからこそ、安全に使い続けるためにはプロの目でチェックしてもらうことが不可欠です。自己判断で無理に使用を続ける前に、一度専門サポートを頼ることが、結果的に家族の安心と製品寿命の延長にもつながるでしょう。

修理か買い替えか迷ったときの判断基準

修理か買い替えか迷ったときの判断基準

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炊飯器に不具合が発生したとき、「修理して使い続けるべきか」「思い切って買い替えるべきか」と迷う方は少なくありません。特に、「C3」や「C4」などのエラーが何度も出て対処しても改善しない場合、今後の対応をどうするか慎重な判断が求められます。この選択を誤ると、無駄な出費が発生したり、再びすぐに故障してしまうこともあるためです。

判断材料としてまず考えたいのが、炊飯器の使用年数です。一般的に、炊飯器の寿命は3〜6年とされており、使用開始から6年以上経過している機種は、内部部品の劣化が進んでいる可能性が高いです。このような状態では、仮に一部を修理しても、他の箇所で次々と不具合が起きることがあります。そのため、6年を超えている場合は、買い替えを検討した方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることも珍しくありません。

さらに、修理費用の見積もりも重要な判断基準です。もし修理費が新品の炊飯器購入費の半額以上に達するようであれば、買い替えの方が将来的なリスクも低くなります。加えて、メーカーが補修部品を保有しているかどうかもチェックすべきポイントです。日立の場合、製造終了から6年間は部品が保有されていますが、それを過ぎると修理自体が不可能になることもあります。

以下の表は、日立炊飯器における主な修理内容と、その料金目安をまとめたものです(2024年5月時点の情報に基づく)。

症状交換部品例修理料金目安(税込)
電源が入らない電源基板25,000円〜32,000円前後
炊き上がりが悪いサーモセンサー13,000円〜15,000円前後
炊き上がりが悪いインバータ基板22,000円〜27,000円前後
時計が表示されない内蔵電池10,000円〜12,000円前後
時計が表示されないパネル基板22,000円〜32,000円前後

この表を見ると、部品によっては新品の炊飯器が買えてしまう価格に近づくケースもあるとわかります。そのため、型番や製造年をもとにサポートに部品保有の有無を確認しつつ、修理と買い替えのどちらが合理的かを冷静に比較する必要があります。

また、保証期間内であれば無償または安価で修理できる可能性もあるため、保証書や購入時のレシートも忘れずに確認しましょう。延長保証に加入していた場合も同様です。

このように、年数・費用・部品保有・保証の4つの観点から判断することで、納得のいく選択がしやすくなります。炊飯器は日々の食生活を支える家電だからこそ、性能や安全性を妥協せずに見極めていくことが大切です。

故障を防ぐための日常的なお手入れ方法

故障を防ぐための日常的なお手入れ方法

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炊飯器の故障を防ぐためには、普段からのこまめなお手入れが欠かせません。特に日立製の炊飯器は高機能なモデルが多く、内部センサーや加熱システムが繊細に設計されています。そのため、日常的な汚れや蒸気の残留、フック周辺の異物などが原因で、センサーが正常に働かなくなり、思わぬエラーを引き起こすことがあります。

基本的なお手入れとして重要なのは、使用後すぐに内釜・内ぶた・蒸気キャップを洗浄し、しっかり乾かすことです。とくに内釜はコーティングされているため、金属製の器具でこすったり、研磨剤入りのスポンジを使ったりしないよう注意が必要です。また、内ぶたの裏やゴムパッキンの周囲にこびりついたご飯粒や水分が残っていると、次回使用時に「C3」や「C4」などのエラーの原因となることがあります。

本体内部のお手入れも見逃してはいけません。内釜を外したあと、本体中央の温度センサー周辺におねばや水滴が付着していないかを確認し、固く絞った柔らかい布で優しく拭き取りましょう。このセンサーが汚れていると、正確な温度制御ができず、炊きムラや加熱エラーにつながる可能性があります。

また、吸気口や排気口は月に一度程度、掃除機や綿棒などでほこりを取り除きましょう。これを怠ると内部の温度が上がりすぎて「C6」などのエラーが発生する原因になります。設置場所も重要で、炊飯器の周囲に十分な空間を確保し、空気の流れを妨げないようにしておくことが必要です。特にラグやビニール製の敷物の上に置くと、排熱がうまく行かず過熱しやすくなるため避けてください。

さらに、電源は必ず壁のコンセントから単独で取ることを意識しましょう。延長コードやタコ足配線は電圧が不安定になり、マイコンの誤作動を引き起こす可能性があります。こうした電源トラブルは「C1」「C2」といった電圧系エラーの直接的な要因となります。

このように、炊飯器は日常的に丁寧に扱い、各パーツごとに適切なお手入れを行うことで、性能を維持しやすくなります。毎日のご飯を安心して炊けるように、少しの手間を惜しまず、定期的なチェックと掃除を習慣にすることが、故障を防ぎ、長く使い続けるための最大のコツです。

日立炊飯器c3エラーの原因と対応ポイントを総括

  • C3エラーはふたのロック不完全が主な原因
  • C4エラーもふたの閉まりに関する警告である
  • フック部分や受け部に異物があるとエラーが発生しやすい
  • 炊飯開始時と途中ではエラーコードが異なることがある
  • エラー時はまず「切/とりけし」ボタンで動作を止める
  • フック周辺は綿棒やつまようじで丁寧に掃除する
  • 「カチッ」と音がするまでふたをしっかり閉めることが重要
  • 電源まわりの接続状態やコードの異常も確認すべきである
  • 延長コードやタコ足配線の使用は避けるべきである
  • 吸排気口の詰まりや設置場所も温度異常の要因になる
  • 複数回エラーが出る場合は部品の摩耗も考慮する
  • リセット操作は電源プラグの抜き差しで対応可能
  • 誤操作や設置ミスがエラーを招くことも多い
  • H系エラーや時計初期化が続く場合はサポート相談が必要
  • 使用年数・修理費用・部品供給を基準に買い替えを検討する