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日立のドラム式洗濯機から水が漏れ、床が濡れているのを見つけて困っていませんか?この記事では、洗濯機の底から水が漏れているように見えるときに考えられる原因と、その確認方法や対処法を解説します。
水漏れは排水ホースの破損だけでなく、ドアパッキンの傷みや洗剤投入口の詰まり、設置の傾きなど、複数の要因が関係している可能性があります。中には自分で対応できるものもあるため、修理を依頼する前にチェックしたいポイントをまとめています。
また、内部部品の劣化や糸くずフィルターの詰まりなど、見えにくい部分が原因となることもあります。機種によっては注意点も異なるため、ビートウォッシュシリーズの特徴にも触れています。
さらに、修理費用の相場や買い替えの判断基準についても紹介しています。まずは一つずつ確認し、冷静に対処していきましょう。

- 水漏れの主な原因と確認方法がわかる
- 自分でできる応急処置や点検方法を知ることができる
- 修理費用や部品交換の目安を把握できる
- 賃貸などでの対応やトラブル回避策を理解できる
日立洗濯機ドラムの底から水漏れしたときの対処法

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- 洗濯機の下から水漏れする主な原因とは
- 排水ホースの劣化や破損がないか確認する
- ドアパッキンの傷みや異物の挟まりを点検する
- 洗剤投入口の詰まりやひび割れが引き起こす不具合
- 傾いた設置が水漏れを招く可能性について
洗濯機の下から水漏れする主な原因とは

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洗濯機の下が水浸しになっているのを発見したとき、多くの方は本体の故障を疑うかもしれません。しかし、実際には洗濯機本体以外にも複数の要因が関係しており、問題の箇所を特定しないまま使い続けると、さらなる被害を引き起こすおそれがあります。
まず理解しておきたいのは、水漏れが「底から出ているように見えても、必ずしも底が原因とは限らない」という点です。水は高い位置から低い位置に流れるため、上部や側面から漏れた水が最終的に床に溜まり、底から漏れているように感じるケースも多く見られます。
例えば、排水ホースの接続部が緩んでいると、排水中にホースの隙間から水が漏れてしまい、それが床を伝って洗濯機の下に集まることがあります。また、排水口そのものに糸くずや洗剤カスが詰まっていた場合、排水の流れが妨げられて逆流し、洗濯機の下に水が溢れることもあるのです。
そのほかにも、給水ホースのわずかなひび割れや接続不良、ドアのゴムパッキンの劣化、洗剤投入ケースの詰まりなど、見落としがちなポイントが多く存在します。これらの箇所は日常的な確認が難しいこともあり、知らないうちに水漏れが進行しているケースも珍しくありません。
水漏れの原因を正しく把握するためには、漏れているタイミング(給水中、洗濯中、排水中、脱水中など)を確認することも重要です。原因によっては修理費が高額になることもあるため、軽微なうちに発見・対応することが賢明です。
以下に、洗濯機下からの水漏れで考えられる主な原因と、確認ポイントを整理した表を示します。現状と照らし合わせながらチェックしてみましょう。
原因の箇所 | 想定されるトラブル内容 | チェック方法 |
---|---|---|
排水ホース | ひび割れ、外れ、劣化 | 接続部やホース全体を目視・触感で確認 |
給水ホース | 接続の緩み、ホースの破損 | 蛇口と本体の接続状態、ホース表面の損傷確認 |
ドアパッキン(ドラム式) | 破れ、ゴミ詰まり、異物の挟まり | ドア開閉部のゴムを目視、異物がないか確認 |
洗剤投入ケース | 洗剤カスの固着、ヒビ、水の逆流 | ケースを引き出して内部の汚れやひびを確認 |
排水口 | 糸くずやゴミによる詰まり | 排水トラップの掃除や内部の詰まりを目視確認 |
内部部品(センサー等) | 劣化、ゆるみ、破損 | 自力での確認は難しく、症状で異常を推測する程度が限界 |
こうした原因を一つずつ丁寧に確認していけば、どこに問題があるのかを突き止められる可能性が高まります。水漏れをそのままにしておくと、床材の腐食や階下への漏水リスクにつながるため、早めの対処が重要です。
排水ホースの劣化や破損がないか確認する

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排水ホースの不具合は、洗濯機からの水漏れトラブルで最も多く見られる原因の一つです。特にドラム式洗濯機では排水時の水圧が高く、ホースの劣化や接続部の緩みがあると、そこから一気に水が漏れ出してしまうことがあります。
その理由は、排水ホースが柔軟性のある素材でできており、長期間の使用や経年劣化によって硬化・ひび割れ・穴あきが発生しやすいためです。また、洗濯機の設置場所や使用頻度によっても寿命は異なり、湿度や温度の変化が激しい環境では劣化が早まる傾向があります。
確認すべきポイントは3つあります。まず、ホース全体に目立つひびや穴がないかを目視で確認してください。次に、手で軽く触れて硬くなっていないか、柔軟性が保たれているかを確かめましょう。最後に、洗濯機本体と排水口に繋がっている接続部のクランプ(締め具)が緩んでいないかをチェックします。
例えば、洗濯後に洗濯機の下が濡れていた場合でも、排水時にのみ水が漏れていたのであれば、ホースに小さな穴が開いていることが原因かもしれません。この場合、穴を一時的に防水テープで補修することも可能ですが、それはあくまで応急処置に過ぎず、早めのホース交換が望ましい対応です。
一方で、排水ホースを交換する際には、ホースの直径や長さ、取り付け方式が機種に合っていることを確認する必要があります。合わないホースを無理に取り付けると、かえって水漏れのリスクを高めてしまうからです。
このように、排水ホースの劣化確認は、自分でできる簡単なメンテナンスのひとつです。定期的に点検を行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。安全な洗濯環境を保つためにも、数ヶ月に一度は排水ホースの状態をチェックしてみましょう。
ドアパッキンの傷みや異物の挟まりを点検する

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ドラム式洗濯機の水漏れで意外と見落とされがちな箇所のひとつが、ドアのパッキン部分です。このゴム製の部品は、洗濯中に水が外に漏れないよう密閉する役割を果たしており、非常に重要な機能を担っています。
しかし、使用状況や経年劣化によって、パッキンが傷んだり、異物が挟まったりすることで、水漏れの原因となることがあります。
このようなトラブルは、洗濯物の出し入れをする際に、ゴミや糸くず、小さなボタンなどがひだの奥に入り込むことによって発生します。また、日々の洗濯で湿気が溜まりやすいため、カビやぬめりが発生しやすく、それがパッキンの密閉性を損なう原因になることもあります。
具体的な点検方法としては、洗濯機のドアを開けた状態でパッキンの内側(とくにひだの間)を丁寧に確認することから始めましょう。
汚れやゴミ、カビが付着していれば柔らかい布で拭き取り、必要であれば中性洗剤や専用クリーナーを使って清掃します。硬貨やピンなどの固い異物が挟まっている場合は、パッキンを傷つけないように注意しながら取り除いてください。
また、パッキンそのものに裂け目や変形がある場合は、清掃だけでは改善できません。この場合、部品交換が必要になります。パッキンの交換は自分で行うにはやや難易度が高く、正しく取り付けないと再度水漏れを起こすリスクがあるため、不安がある場合は修理業者に依頼することが無難です。
以下に、ドアパッキンに関連する不具合の種類と、それぞれの確認・対処方法をまとめた表を掲載します。点検時の参考にしてください。
不具合の種類 | 状態の特徴 | 点検・対処方法 |
---|---|---|
パッキンの破れ・裂け目 | 見た目に亀裂や裂けがある | パーツ交換が必要。DIYが難しければ業者に依頼 |
異物の挟まり | 硬貨や髪の毛、ボタンなどが挟まっている | 丁寧に取り除く。パッキンに傷をつけないよう注意 |
カビやぬめりの発生 | 黒ずみやぬめり感があり、見た目が不衛生 | 中性洗剤や専用クリーナーで清掃し、乾燥を心がける |
密閉不良(ゴムの変形) | ドアを閉めても隙間ができ、水が漏れる場合がある | パッキンの弾力を確認し、変形がある場合は交換を検討する |
このように、ドアパッキンの状態は水漏れ防止において非常に重要なチェックポイントです。見落とされやすい部分ではありますが、定期的に点検・清掃を行うことで、余計なトラブルを未然に防ぐことができます。特に使用頻度が高い家庭では、月に1回程度を目安に確認しておくと安心です。
洗剤投入口の詰まりやひび割れが引き起こす不具合

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洗剤投入口は、見た目には単純なパーツに思えるかもしれませんが、洗濯機全体の動作に密接に関わる非常に重要な部分です。ここが詰まったりひび割れたりしていると、水の流れが妨げられ、最終的に水漏れという形で不具合が表れることがあります。
特に注意したいのは、粉末洗剤や柔軟剤などを過剰に使用した場合です。溶け残った洗剤が徐々に投入口の内部に蓄積し、固まって水の通り道を塞いでしまうことがあります。この状態が続くと、給水された水がうまく流れず、溢れ出した水が洗濯機の内部を伝って底に漏れるケースがあります。
また、投入口の素材は樹脂製であることが多く、劣化や衝撃でひびが入ることがあります。ひびがあると、そこから少しずつ水が漏れ続けるため、初期段階では気づきにくく、床が濡れて初めて異変に気づく人も少なくありません。
こうしたトラブルを防ぐには、定期的な清掃と状態の確認が欠かせません。洗剤ケースは簡単に取り外せる構造になっていることが多いため、月に一度程度を目安に中性洗剤やぬるま湯を使って洗浄しましょう。特に奥の部分は汚れが溜まりやすく、見えにくい箇所ですが、細いブラシなどを使ってしっかりと清掃することが大切です。
ひび割れが見つかった場合は、応急処置として防水テープなどを使用する方法もありますが、それはあくまでも一時的な対応です。使用を続けるうちにひびが広がり、水漏れが再発する可能性が高いため、早めの部品交換が推奨されます。
このように、洗剤投入口は日常的に見逃されやすい部分でありながら、水漏れに直結する原因を抱えやすい箇所でもあります。洗濯機のトラブルを予防するためにも、普段から適切な使い方とメンテナンスを心がけることが重要です。
傾いた設置が水漏れを招く可能性について

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洗濯機が水平に設置されていないことが、水漏れの一因となることをご存じでしょうか。特にドラム式洗濯機では、本体の傾きが振動や排水の流れに影響を与え、結果的に「洗濯機の下が濡れている」といった症状を引き起こすことがあります。
本来、洗濯機は平らな床に対して水平に設置されていることが前提で設計されています。しかし、床がわずかに傾いていたり、脚の高さが均等でなかったりすると、洗濯槽内の水や洗剤が偏って流れるようになり、排水や給水の動作にも不具合を生じさせる可能性があります。
例えば、洗濯中に水が一方向に偏ると、センサーが誤作動を起こすことがあります。水位を正確に検知できなかったり、振動が通常よりも大きくなったりして、排水ホースの接続部から水が漏れ出す原因になるのです。
さらに、内部に結露が発生しやすくなるという報告もあり、こうした水分が洗濯機の外側を伝って床に落ちてしまうケースも確認されています。
傾きをチェックする際は、水準器(レベル)を使って前後・左右のバランスを確認するのが一般的です。最近のスマートフォンには水準器アプリも搭載されているため、簡単に確認することができます。
もし傾きが見られる場合は、洗濯機の脚を調整して水平に近づけましょう。脚にはねじ込み式の高さ調整機構が付いていることが多く、時計回り・反時計回りで高さを変えられます。
以下に、洗濯機の傾きが原因で起こる可能性のあるトラブルと、その対策をまとめた表を記載します。確認作業を行う際の参考にしてください。
トラブルの内容 | 傾きが引き起こす影響 | 対処方法 |
---|---|---|
排水がスムーズに流れない | 逆勾配になり排水ホースに水が残る | 洗濯機の脚を調整し、ホースの向きを再確認する |
振動が異常に大きくなる | 洗濯槽が不安定になり、内部部品に負荷がかかる | 水平を保つことで回転バランスが安定 |
センサーが正しく働かない | 傾きにより水位や重さの検知が不正確になる | 水準器で確認し、脚の高さを再調整する |
外部に結露が発生しやすくなる | 機内外の温度差で水滴が発生し、底に垂れる場合がある | 使用後に換気を行い、乾燥させるよう心がける |
このように、洗濯機の設置状態は見落とされがちなチェック項目ですが、水漏れを含めたトラブルの回避に大きな役割を果たします。水平に保たれた環境で使用することが、洗濯機を長く安全に使うための基本といえるでしょう。
日立洗濯機ドラムの底からの水漏れ修理を検討する際に
- 修理前に試しておきたいセルフチェック方法
- 内部パーツの緩みや経年劣化が原因になるケース
- 糸くずフィルターの掃除を怠ると起きる水トラブル
- ビートウォッシュシリーズで見られる注意点
- 修理と買い替えの判断に役立つ費用相場とは
修理前に試しておきたいセルフチェック方法

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水漏れが発生したとき、すぐに業者へ連絡を取るのもひとつの方法ですが、まずは自分で確認できるポイントをチェックすることで、原因が明確になったり、簡単に解決したりするケースもあります。
特に日立のドラム式洗濯機では、部品ごとの構造が比較的わかりやすくなっているため、基本的なセルフチェックで不具合を把握できる可能性は高いといえます。
セルフチェックの際にまず行うべきことは、洗濯機の電源をオフにし、給水栓(蛇口)をしっかり閉めることです。これにより、安全を確保した状態で内部や周辺の確認作業に入ることができます。
チェックポイントとして最初に見てほしいのは、排水ホースの接続部です。ホースが本体から外れかけていたり、接続クランプが緩んでいたりすると、排水時に水が漏れる原因になります。また、ホースの表面に亀裂や硬化がないかも、手で触れて確認しましょう。
次に確認したいのは、糸くずフィルターや排水フィルターです。これらが詰まっていると排水がスムーズに行われず、内部で水が溢れて水漏れにつながることがあります。フィルターは取り外して洗うだけで機能が回復する場合もあるため、ぜひ一度点検してみてください。
また、洗剤投入ケースも重要なチェック項目です。ケースの内部に洗剤カスが残っていたり、ぬめりが発生していたりすると、水の流れが妨げられ、給水がうまくいかずに漏水することがあります。特に柔軟剤用の投入口は構造が複雑になっていることが多く、知らないうちに詰まりが生じていることもあります。
この他にも、ドラム式の場合はドアのパッキン部分に異物が挟まっていないか、内部に溜まった水が流れ出していないかなども確認しておきたいところです。ドラム下部や筐体の周囲に水の跡がある場合は、スマートフォンで写真を撮っておくと、後に業者へ相談する際にも役立ちます。
こうして一つひとつのポイントを確認していくことで、水漏れの原因が「自力で対応可能な軽微なもの」なのか、それとも「専門業者でなければ対応できない深刻なもの」なのかを見極める助けになります。すぐに修理依頼をする前に、まずは基本のセルフチェックを実践してみることをおすすめします。
内部パーツの緩みや経年劣化が原因になるケース

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洗濯機の水漏れは外から見える部分だけが原因ではありません。内部のパーツが緩んだり、長年の使用で劣化したりすることでも、水が漏れる可能性があります。これは特にドラム式洗濯機で顕著に現れる傾向があり、外から確認しづらいため発見が遅れがちです。
ドラム式洗濯機には、給水弁、排水ポンプ、水位センサー、ホース類など、多くのパーツが複雑に組み合わさっています。これらの部品は洗濯時の振動や長期間の使用によって徐々に緩み、接続が甘くなることがあります。ホースの接続がゆるんだり、パッキンが劣化して隙間ができると、洗濯中や脱水時に水が漏れ出すことがあります。
また、経年劣化によって素材自体が傷んでしまうと、わずかな水圧や振動でも亀裂が生じやすくなります。例えば、プラスチック製のパーツに小さなヒビが入っていると、洗濯時に目に見えないほどの水が少しずつ漏れ、気づかないうちに洗濯機の下に水たまりができることもあります。
内部パーツの不具合は外部から確認しにくいため、目安として「水漏れの量が多い」「毎回同じタイミングで漏れる」「異音や振動が以前より強くなった」などの兆候を見逃さないことが重要です。こうしたサインがある場合は、内部パーツのゆるみや破損を疑う必要があります。
以下の表では、洗濯機内部のパーツに関する代表的な不具合とその兆候、対処方法をまとめています。専門的な作業が含まれるものもあるため、内容を参考に、必要に応じて業者への相談も検討しましょう。
内部パーツの名称 | よくある不具合の内容 | 兆候・症状 | 対処方法 |
---|---|---|---|
給水弁 | 接続部のパッキンが劣化し、じわじわ水漏れする | 給水中に本体内部から水音がすることがある | パッキンの交換、または弁の交換 |
排水ポンプ | 振動でシール部分がゆるみ、水が染み出す | 排水時に底から水が出る、異音がすることがある | ポンプ交換、シールの点検と再締付け |
内部ホース接続部 | ホースがゆるみ、水が接続部から漏れる | 洗濯中や脱水時に断続的に水が出る | ホースの再接続・クランプの締め直し |
水位センサー関連 | 劣化により誤動作、水を過剰に供給して溢れる | 洗濯槽に水がたまりすぎる、水が止まらない | センサー交換が必要な場合もある |
このように、内部パーツのゆるみや劣化は、使用年数が長くなるほどリスクが高まります。症状が軽微なうちに気づき、早めに対処すれば、大きな修理を避けることも可能です。特に保証期間が過ぎた洗濯機では、今後の修理コストとのバランスを見ながら、買い替えのタイミングを検討することも一つの選択肢です。
糸くずフィルターの掃除を怠ると起きる水トラブル

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洗濯機の水漏れトラブルのなかでも、意外と多い原因が「糸くずフィルターの詰まり」です。このフィルターは、洗濯中に出た繊維くずやゴミが排水に混ざって流れ出ないようにキャッチする役割を持っていますが、掃除を怠ると詰まりの原因となり、排水機能に悪影響を与えることになります。
フィルターが詰まっていると、排水がうまくいかず、洗濯機内に水が残ったり、フィルターの取り付け部分から水があふれ出たりすることがあります。とくにドラム式洗濯機では構造上、フィルターの位置が本体下部にあることが多く、そこから水が床に漏れてしまうケースがよく報告されています。
掃除をしていない状態では、糸くずや髪の毛、洗剤カスなどが蓄積していき、やがて完全に水の流れをせき止めるようになります。すると、排水中に水が逆流して他の部品にも影響を及ぼす可能性が出てきます。最悪の場合、排水ポンプにも負荷がかかり、修理が必要になることもあります。
掃除の頻度は、週に1回が理想です。洗濯機の使用頻度が高い家庭では、もう少し短いサイクルで点検してもよいでしょう。掃除方法は、フィルターを取り出し、ブラシや水でやさしく汚れを落とすだけと非常に簡単です。ただし、取り外す際には水がこぼれることがあるため、タオルや受け皿を準備しておくと安心です。
また、掃除後にフィルターを正しく戻すことも重要です。カチッと音がするまでしっかりと取り付けないと、そこから水が漏れる原因になります。フィルター部分のゴムパッキンにも糸くずが付着していないか、あわせて確認しましょう。
このように、糸くずフィルターの掃除を怠るだけで、水漏れや本体の故障といった大きなトラブルにつながる可能性があります。たった数分のメンテナンスで洗濯機を守ることができるので、日々の習慣に取り入れておくと安心です。
ビートウォッシュシリーズで見られる注意点

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日立の「ビートウォッシュ」シリーズは、高い洗浄力と省エネ性が評価されている人気モデルですが、使い方や機種特有の構造によって水漏れリスクが発生するケースも報告されています。特に、洗濯槽の大容量やパワフルな水流機能が搭載されている分、設置や使い方に注意が必要です。
まず目立つのは、洗濯物の「入れすぎ」や「偏り」による水の跳ね返りです。ビートウォッシュは強力な水流で衣類をしっかり洗うことができますが、大量の洗濯物や毛布などの大物を無理に詰め込むと、水の動きが制御しきれず、槽の上部から水が溢れ出す可能性があります。
また、偏った状態で脱水が始まると、振動が激しくなり、排水機構や内部パーツに過剰な負荷がかかることもあります。
次に注意したいのは「内蓋の有無と設計」です。一部のビートウォッシュ機種には内蓋が設けられていません。これにより、運転中に水が槽の上部まで上昇した際に、水しぶきが直接筐体内部へ流れやすくなることがあります。設計上の問題ではありませんが、特に傾いた設置や満水設定との組み合わせで水漏れを引き起こすリスクが高まります。
また、柔軟剤ケースの構造もビートウォッシュ特有の注意点です。内部のサイホン構造にゴミや洗剤カスが詰まると、正しく流れず逆流し、ケースから水が漏れるといった不具合が発生することがあります。このケースの詰まりは気づきにくく、通常の洗剤ケースよりも定期的な掃除が重要となります。
こうしたリスクを最小限にするには、まず洗濯物の量と種類に注意を払うことが基本です。容量を守り、偏らないよう均等に入れるだけでも水漏れを大幅に防ぐことができます。次に、使用後には洗剤ケースや槽周りの清掃をこまめに行い、排水や給水経路を詰まりのない状態に保つことが必要です。
以下に、ビートウォッシュシリーズに特有の水漏れリスクとその防止策をまとめた表をご紹介します。
注意点 | 発生するリスク | 防止・対処策 |
---|---|---|
洗濯物の入れすぎ・偏り | 脱水時の振動や水の跳ね返りで水漏れが発生 | 適正容量を守る。洗濯物を偏らせないように配置する |
内蓋なしの機種で水しぶきが筐体に入りやすい | 給水・洗濯中に槽上部から水が筐体内に漏れ込む | 水位設定を見直す。設置状況を水平に調整する |
柔軟剤ケースの詰まり | 水が溜まって逆流し、水漏れの原因となる | 定期的に取り外して洗浄し、ゴミや固まりを取り除く |
洗濯機の傾き | 排水がうまく流れず、内部で水が滞留しやすくなる | 設置後に水平チェックを行い、脚で調整する |
このように、ビートウォッシュ特有の構造や動作を理解したうえで、日々の使用方法を見直すだけで、トラブルの発生率を大きく下げることができます。定期的な点検と清掃を欠かさず、機種の特性に合った使い方を意識していきましょう。
修理と買い替えの判断に役立つ費用相場とは

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洗濯機の水漏れが発生したとき、多くの方が悩むのが「修理すべきか、それとも買い替えるべきか」という判断です。この選択をする際に鍵となるのが、修理費用の相場と、現在使っている洗濯機の使用年数・状態です。
日立のドラム式洗濯機に関して言えば、部品交換が必要な修理は、比較的高額になる傾向があります。例えば、排水ホースの交換であれば1〜3万円前後で済むことが多いものの、ドアパッキン(ベローズ)や内部の給水・排水ポンプの修理となると、3万〜5万円、あるいはそれ以上かかることもあります。
さらに、モーターや基板といった高価な部品が故障していた場合は、修理費が7万円以上になるケースもあり、これは新品購入のコストと大きく差がなくなってきます。そのため、修理費が全体の購入価格の50%以上に迫るようであれば、買い替えを検討する価値が出てきます。
一方で、修理のメリットは「環境への配慮」や「設置・操作に慣れていること」などがあります。まだ新しい機種であれば、保証期間が残っている可能性もあるため、無料または割安で修理できる場合もあります。保証書やメーカーサイトで、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、買い替えを選ぶ場合には、最新モデルでは省エネ性能や自動洗剤投入機能など、旧モデルにはなかった便利機能が多数追加されている点も見逃せません。特に電気代や水道代が気になるご家庭では、結果的にランニングコストを抑えることに繋がるケースもあります。
このように、費用だけでなく、機種の年数、保証の有無、使い勝手や今後のライフスタイルまでを含めて総合的に判断することが、後悔しない選択につながります。修理が本当に必要なものなのか、また買い替えによってどのようなメリットが得られるのかを冷静に比較してみることが大切です。
日立洗濯機のドラムから底に水漏れする場合の原因と対策を総括
記事をまとめました。
- 水は高い位置から流れるため、底からの漏れに見えても別の箇所が原因のことがある
- 排水ホースのひび割れや劣化は代表的な水漏れ原因の一つ
- ホースの接続部が緩むと排水時に水が漏れやすくなる
- 給水ホースのわずかなひびや接続不良も見逃せないポイント
- ドアパッキンの破れや異物の挟まりで密閉性が低下し水が漏れる
- 洗剤投入口の詰まりやひび割れによる逆流も発生しやすい
- 洗濯機が傾いていると排水不良や振動増加で漏水に繋がる
- 糸くずフィルターの掃除不足で排水経路が詰まり水が溢れる
- 内部ホースやパーツのゆるみ・劣化が経年で水漏れの原因になる
- 使用中に漏れるタイミングを観察すると原因特定の手がかりになる
- ドラム下部の点検はセルフチェック可能な範囲から始めるべき
- 応急処置として防水テープで一時対応できる場合もある
- 部品交換が必要な場合は修理費が3~7万円を超えることもある
- ビートウォッシュは大物洗いでの偏りやケース詰まりに注意が必要
- 修理費と使用年数を比較して買い替えも検討すべきタイミングがある