パナソニックの冷蔵庫を使用している中で、「冷蔵庫の下から水が漏れている」「冷蔵庫の床が濡れている」といった異常に気づいた方は少なくありません。そんなとき、「パナソニック 冷蔵庫 水漏れ」と検索して原因や対処法を調べている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、冷蔵庫の水漏れに悩む方に向けて、すぐに確認したい「冷蔵庫の下から水が漏れたときの初動対応」や「冷蔵庫の床が濡れたときの応急処置とは」から、専門知識がなくてもチェックできる「ドレンホースの外れと正しい接続確認方法」や「排水口の詰まりと掃除の手順を詳しく解説」など、実践的な情報を詳しく紹介します。
また、内部トラブルとして多い「冷蔵室の底に水がたまる原因と対策」や「冷凍室に霜がついたときの安全な対処法」にも触れ、見落としがちな部分までカバー。さらに、「自動製氷機から水が漏れる場合の確認箇所」「給水タンクの取り付けミスによる漏れを防ぐには」など、製氷機能付きモデルに特有の問題にも対応しています。
清掃や点検が必要な「ドレンパンや蒸発皿の位置と外し方のポイント」、そして長期不在や引越し前に必ず行いたい「水抜きの手順と長期不在時にすべきこと」まで、パナソニック冷蔵庫の水漏れを防ぐために知っておくべきポイントをまとめました。
初めての方でも分かりやすく、かつ正確に対応できるよう構成していますので、ご自身の冷蔵庫トラブル解決にぜひお役立てください。

- 水漏れの原因を冷蔵庫の部位ごとに把握できる
- 自分でできる初期対応や応急処置の手順が分かる
- 各部品のチェック・掃除方法が具体的に理解できる
- 専門業者への相談が必要なケースを判断できる
パナソニック冷蔵庫水漏れの主な原因と対処法

おうち家電ラボ・イメージ
- 冷蔵庫の下から水が漏れたときの初動対応
- ドレンホースの外れと正しい接続確認方法
- 排水口の詰まりと掃除の手順を詳しく解説
- 冷蔵庫の床が濡れたときの応急処置とは
- 冷蔵室の底に水がたまる原因と対策
冷蔵庫の下から水が漏れたときの初動対応

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冷蔵庫の下から水が漏れているのを発見したときは、慌てずに冷静に対処することが大切です。まず最初に考えるべきは「安全の確保」であり、電気製品である冷蔵庫に水が関わるという状況は感電や漏電のリスクを伴うため、油断は禁物です。
このような状況では、最初に電源プラグを抜いて、感電や火災を防ぐ行動を優先しましょう。水がコンセントや電源周辺に到達している場合、素手で触れるのは危険です。ゴム手袋や乾いたタオルを使うなど、絶縁対策を講じてから作業に取り掛かってください。
続いて行うべきは、漏れている水の拭き取りです。床が濡れたままの状態では、滑って転倒するリスクや、床材への浸水による腐食、カビの発生など二次的な被害が発生しやすくなります。乾いたタオルや吸水シートを使い、水分をできるだけ早く除去してください。
さらに、冷蔵庫本体をゆっくりと前に動かし、下や背面の状態を確認しましょう。このとき、床がすべりやすくなっているため、2人以上で慎重に作業するのが望ましいです。冷蔵庫の底面に水たまりができている場合は、ドレンパンの溢れやホースの外れなどが原因となっている可能性が高く、目視で確認できる範囲をチェックしましょう。
以下に、冷蔵庫の下から水漏れがあったときの初動対応を分かりやすくまとめたチェック表を掲載します。初期対応の順番を間違えないためにも、参考にしてください。
手順 | 対応内容 | 注意点 |
---|---|---|
1 | 冷蔵庫の電源プラグを抜く | 感電リスクがあるため、水に触れる前に実施 |
2 | 水漏れ箇所を確認 | コンセント周辺や背面、底面を重点的に見る |
3 | 床の水を拭き取る | フローリングの場合は素早く乾かすことが重要 |
4 | 冷蔵庫本体を少し前に動かして下を確認 | 転倒や滑りに注意し、2人以上で作業する |
5 | 応急処置用にタオルや吸水マットを下に敷く | 再発時の床材保護として有効 |
このような段階的な対応を行うことで、被害の拡大を防ぎつつ、後続の原因調査や修理の手配もスムーズになります。自力での判断が難しいと感じた場合は、無理に分解などせず、メーカーや専門業者に相談することも重要です。
ドレンホースの外れと正しい接続確認方法

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ドレンホースの外れは、パナソニック冷蔵庫の水漏れ原因として非常に多いパターンの一つです。ドレンホースとは、庫内で発生した霜取り水や結露水を冷蔵庫の外部に排出する役割を担う重要なパーツであり、正しく接続されていなければ、排水が漏れて床を濡らす原因となります。
最初に確認すべきポイントは、冷蔵庫背面の下部や野菜室の奥など、ドレンホースが通っている可能性がある場所です。多くのモデルでは、冷蔵庫の後ろ側に露出したホースがあり、その先端がドレンパンに差し込まれている構造です。ホースの位置が分からない場合は、必ず取扱説明書を確認しましょう。
ホースが外れていたり、緩んでいたりする場合は、手で軽く引っ張るだけで抜けてしまうことがあります。正しい接続状態では、ホースの差し込み口がしっかりと奥まで差し込まれており、簡単には外れない状態であるべきです。もしホースが外れていた場合は、差し込み直し、必要に応じて固定バンドやクリップでしっかりと固定してください。
また、接続部分やホースの内部が汚れていると、再接続しても水が正常に流れず、再度漏れ出すリスクがあります。そのため、ホースを戻す前には、ホースの内外を水で軽く洗い流す、綿棒や柔らかいブラシで軽く掃除するなど、簡単な清掃も行っておくと安心です。
注意点として、長期間使用している冷蔵庫の場合、ドレンホースが硬化して割れやすくなっていることもあります。そのような場合、無理な力をかけるとホースが裂ける可能性があるため、丁寧な取り扱いを心がけましょう。
最後に、接続後は再び冷蔵庫を設置する前に一度給水試験を行い、水漏れが発生しないかを確認してから元に戻すことが重要です。これにより再発のリスクを大幅に軽減することができます。自信が持てない場合は、専門業者にチェックしてもらうのも一つの方法です。
排水口の詰まりと掃除の手順を詳しく解説

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冷蔵庫の内部に水がたまる原因のひとつが、排水口の詰まりです。この排水口は、庫内で発生した結露や霜取りによる水分を排出する重要な通路であり、正常に機能しないと水が排出されず、庫内や野菜室の底に水が溜まる現象が起きてしまいます。こうしたトラブルを未然に防ぐためには、定期的な掃除と詰まりの確認が欠かせません。
掃除を行う際は、まず冷蔵庫の電源プラグを抜いて安全を確保しましょう。その後、野菜室や冷蔵室の引き出し、棚などを取り外し、排水口の位置を確認します。多くのパナソニック製冷蔵庫では、野菜室の奥や冷蔵室の底面に小さな穴が開いており、そこが排水口となっています。
排水口の詰まりは、食品カスや野菜のくず、ホコリなどが蓄積することによって発生します。そのため、詰まりを除去する際は、つまようじや綿棒、柔らかいブラシなどを使ってやさしくゴミをかき出すことが有効です。ただし、金属製のワイヤーや尖った器具を使うと、内部を傷つける可能性があるため避けてください。
作業時には、水分を拭き取りながら清掃し、排水口の奥に水を少し流して正常に排出されるか確認します。もし水がスムーズに流れない場合、さらに奥のホース部分に詰まりがある可能性もあります。このような場合は無理に対処せず、メーカーサポートや修理業者への相談が安全です。
以下に排水口掃除の手順を表にまとめました。定期的な点検の際にも役立つ内容です。
手順 | 内容 | 使用する道具例 | 注意点 |
---|---|---|---|
1 | 冷蔵庫の電源を抜く | - | 感電防止のため必須 |
2 | 棚や引き出しを取り外して排水口を確認 | - | 排水口の位置は機種で異なる |
3 | 排水口周辺のゴミを取り除く | 綿棒、つまようじ、柔らかいブラシ等 | 力を入れすぎず優しく作業する |
4 | 少量の水を注いで排水確認 | ペットボトル、スポイト等 | 水が流れない場合は奥の詰まりに注意 |
5 | 完了後は水分を拭き取り、棚を元に戻す | タオル、吸水シート等 | 完全に乾かしてから元に戻す |
このように、排水口の詰まりは放置すると水漏れや臭いの原因にもなりかねません。数ヶ月に一度、目視点検と簡単な清掃を習慣づけることで、冷蔵庫のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
冷蔵庫の床が濡れたときの応急処置とは

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冷蔵庫の床が突然濡れているのに気づいた場合、まず最初に確認すべきは「どこから水が出ているのか」という点です。水漏れの原因が冷蔵庫にあるかどうかを判断するため、冷蔵庫の周囲に他の水源(洗濯機、シンク、給水機など)がないかをチェックすることも重要です。
冷蔵庫本体からの水漏れが疑われる場合は、安全確保のために速やかに電源プラグを抜いてください。水と電気が近接している状況は、感電や火災のリスクを伴うため非常に危険です。特にコンセント付近に水が広がっている場合は、濡れた手で触れないように細心の注意を払いましょう。
次に、水を速やかに拭き取り、床材への影響を最小限に抑えます。フローリングや畳、クッションフロアは水分を吸収しやすく、放置するとシミや膨張、カビの発生につながる恐れがあります。吸水性の高いタオルや雑巾、ペットシーツなどを使って、しっかりと水気を取り除いてください。
その後、冷蔵庫を少しだけ前に動かし、床下や背面、底面の状態を確認します。冷蔵庫の下は見えにくく、掃除も行き届きにくい場所です。水漏れの痕跡が残っている場合は、ドレンパンの溢れやホースのトラブル、製氷機からの漏れが疑われます。目視できる範囲で異常がないかチェックし、応急的にタオルや防水シートを敷いておくと床へのダメージ軽減に役立ちます。
応急処置としての注意点は、あくまで一時的な対応に過ぎないことです。水漏れの根本原因が解決されない限り、再発の可能性は高いため、異常が続くようであれば速やかに点検や修理を依頼してください。
床の濡れに早く気づけるよう、冷蔵庫の下に防水トレイを設置したり、定期的に床の様子を確認する習慣を持つと、トラブルの早期発見につながります。日頃のちょっとした気配りが、大きな被害の予防になるのです。
冷蔵室の底に水がたまる原因と対策

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冷蔵室の底に水がたまっているのを見つけたとき、多くの方が「どこから水が来たのか」と不安になります。これは冷蔵庫内部の湿気や結露がうまく排出されないことが主な原因であり、多くの場合、排水口やドレン系統にトラブルが生じている可能性があります。まずはその仕組みを知ることが重要です。
冷蔵庫は庫内の温度を一定に保つため、冷気を循環させる構造になっています。その過程で、庫内に発生する湿気や食品から出る水分が冷やされて結露し、水滴となって庫内の底に集まります。通常であれば、これらの水は冷蔵室の底にある小さな排水口を通ってドレンホースに流れ、最終的にドレンパン(蒸発皿)で自然蒸発します。しかし、この排水口が詰まっていると水が流れなくなり、冷蔵室内にたまってしまうのです。
こうした詰まりの原因には、野菜のくずや食品のカス、ホコリなどが関係しています。野菜をむき出しで保存していたり、汁気のある食品をそのまま容器に入れていたりすると、排水口周辺にゴミが落ちて詰まりやすくなります。また、冷気の吹き出し口が食品などでふさがれていると、庫内の空気循環が悪化し、湿気が排出されにくくなって結露が多発することもあります。
対策としては、まず排水口の詰まりを確認・清掃することが最優先です。電源プラグを抜いてから冷蔵室の棚を外し、排水口に目詰まりがないかを目視で確認します。軽い詰まりであれば、綿棒やつまようじ、やわらかいブラシなどを使って清掃することで改善できます。また、食品の保存方法を見直し、ラップや密閉容器を活用することで水分の放出を抑え、結露の発生も防ぐことができます。
以下に、冷蔵室に水がたまる原因と対応策をわかりやすく整理した表を掲載します。
症状 | 主な原因 | 対策方法 |
---|---|---|
冷蔵室の底に水がたまっている | 排水口の詰まり | 綿棒やつまようじで排水口の清掃を行う |
庫内全体がジメジメしている | 食品の水分蒸発、結露 | 食品を密閉容器に入れて保存する |
排水口周辺にゴミが溜まっている | 野菜くずや食品カスの付着 | 定期的に棚を外して掃除、野菜の保存方法を見直す |
水の流れが悪い | 吹き出し口が塞がれて冷気が回らない状態 | 庫内の通気を確保するように食品を配置する |
このように、冷蔵室の底に水がたまる原因は単一ではなく、いくつかの要素が重なって発生している場合も少なくありません。特に排水口の清掃や食品の収納方法などは、日頃から意識しておくことでトラブルの予防につながります。冷蔵庫の中は毎日使う場所だからこそ、定期的なチェックとこまめなメンテナンスが効果を発揮するのです。
パナソニック冷蔵庫水漏れを防ぐ日常のチェックポイント
- 冷凍室に霜がついたときの安全な対処法
- 自動製氷機から水が漏れる場合の確認箇所
- 給水タンクの取り付けミスによる漏れを防ぐには
- ドレンパンや蒸発皿の位置と外し方のポイント
- 水抜きの手順と長期不在時にすべきこと
冷凍室に霜がついたときの安全な対処法

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冷凍室に霜がびっしりと付いていると、ドアが閉まりにくくなったり、冷凍効率が低下したりとさまざまな不具合が起こります。こうした霜は、冷気と湿気が急激に接触したときに生じる氷の結晶であり、そのまま放置すると水漏れの原因にもなりかねません。
霜が多くなる主な理由は、ドアの開閉が頻繁だったり、熱い食品をそのまま冷凍室に入れてしまった場合に起こりやすいです。また、ドアパッキンの劣化や、隙間があることで湿気が侵入しやすくなり、霜の発生が加速します。さらに、冷凍室内に食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、霜が付きやすくなってしまうのです。
対処の基本は「自然解凍」と「安全な霜取り」です。まず冷蔵庫の電源を切り、冷凍室内の食品は一時的にクーラーボックスなどに移しておきましょう。そして、冷凍室のドアを開けたままにしておけば、時間とともに霜は自然に溶けていきます。床が濡れないようにタオルを敷いておくと安心です。
ある程度霜が柔らかくなったら、プラスチック製やゴム製のヘラを使って、表面をやさしくこすり取ります。ここで注意したいのは、金属製の道具やナイフなどを使って無理やり削り取るのはNGということです。冷却管などを傷つけると、冷媒ガスが漏れる重大な故障につながる可能性があります。
霜取りが完了したら、庫内の水分をよく拭き取り、十分に乾燥させてから電源を入れ直してください。その後、冷凍室の温度が安定してから食品を戻すようにしましょう。
今後の予防策としては、熱い食品を冷凍室に入れない、パッキンに隙間がないか定期的に確認する、そして食品を詰めすぎないことが基本です。また、冷凍室の壁にうすくサラダ油を塗ると、霜がつきにくくなるという裏技もあります。ただし、塗りすぎるとベタつきの原因になるため、ごく薄くのばす程度で十分です。
霜がつくのは冷凍庫の構造上、ある程度避けられない現象ではありますが、こまめなケアと予防策を実践することで、霜の発生頻度を大きく減らすことができます。大切なのは、霜を見つけたときにすぐに対処し、冷凍庫の本来の性能を維持することなのです。
自動製氷機から水が漏れる場合の確認箇所

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自動製氷機から水が漏れている場合は、複数の箇所を丁寧に確認することが必要です。このタイプのトラブルは、「どこから水が漏れているのか分からない」と感じるケースが多く、見落とされがちな部分にも目を向ける必要があります。製氷機周辺の水漏れは、内部のユニットだけでなく、給水タンクとの接続や配管部分の不具合など、複合的な原因が絡むこともあります。
まず注目したいのは、給水タンクの取り付け状態です。タンクが中途半端な位置にセットされていたり、しっかりと奥まで差し込まれていない場合、接続部分から水が漏れる可能性があります。このようなわずかなズレでも、使用中の振動などで水がじわじわと漏れ出すことがあるため、「カチッ」と音がするまで確実にセットされているかを確認しましょう。
次に、製氷機本体の配管や水受け部分に異常がないかを見ていきます。例えば、給水パイプが氷やゴミで詰まっていると、水が正しく流れず、想定外の場所から溢れることがあります。また、製氷皿や貯氷ケースがひび割れていたり、正しく取り付けられていなかったりする場合にも、水が漏れ出す原因となります。
さらに、見逃しがちなポイントとして、パッキンの劣化があります。製氷機や給水タンクの接続部分には、密閉性を保つためのゴム製パッキンが使われており、これが経年劣化によって硬化したり亀裂が入ったりすると、水漏れが発生しやすくなります。
パナソニック製冷蔵庫では、製氷機の異常を検知すると「H21」などのエラーコードが表示されることがあります。これは明確なトラブルのサインであり、表示された場合は速やかに各パーツを確認し、それでも異常が続く場合は修理対応を検討すべきです。
以下に、自動製氷機からの水漏れが疑われる場合のチェックポイントを表にまとめました。確認時に役立ててください。
確認箇所 | よくある不具合の例 | 対応方法 |
---|---|---|
給水タンクの接続部 | 差し込み不足、設置が甘い | しっかり奥まで差し込む。「カチッ」と音を確認 |
給水パイプ | 凍結やゴミによる詰まり | 凍結の場合は自然解凍。詰まりは清掃 |
製氷皿・水受け・貯氷ケース | 破損やひび割れ、取り付けミス | 異常があれば交換や正しい位置に再設置 |
接続部のパッキン | 劣化、変形、外れ | 劣化している場合は交換 |
エラー表示(H21など) | 自動製氷機能に関する異常 | 一時停止・リセット。改善しない場合は修理依頼 |
このように、製氷機周辺からの水漏れは見た目以上に原因が多岐にわたります。単にタンクの水を減らすだけでは解決しないため、各部の状態をしっかり確認し、必要に応じて清掃やパーツ交換を行うことが、トラブル解消への近道です。
給水タンクの取り付けミスによる漏れを防ぐには

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パナソニックの自動製氷機付き冷蔵庫では、給水タンクの取り付けが不完全な状態になっていると、そこから水が漏れる原因になります。とても基本的なことのように思えるかもしれませんが、実際に発生する水漏れトラブルの中には、この“わずかなミス”が引き金となっているケースが少なくありません。
給水タンクを冷蔵庫にセットする際、最後まで奥にしっかりと押し込まれていないと、接続部のシールが不完全な状態になります。この接続が甘いと、水が密閉されず、タンクの底や接続部から水がじわじわと漏れ出してしまいます。特に、冷蔵庫の設置環境がわずかに傾いている場合や、製氷機が作動して水を吸い上げる際などに、水圧がかかって漏れやすくなる傾向があります。
さらに見落とされやすいのが、タンクのフタ部分や内部のパッキンの状態です。パッキンはゴム素材でできているため、経年劣化や洗浄不足により変形・ひび割れが起こると密閉性が下がります。その結果、タンクをしっかりと装着したように見えても、水が漏れる原因となります。また、フタがしっかり閉まっていないと、傾けた際などに水が溢れやすくなることもあります。
このようなトラブルを防ぐには、給水タンクの取り付け時に「奥まで差し込む」「フタを確実に閉じる」「パッキンを定期的に確認する」という3点を意識することが大切です。特に、取り付け時に「カチッ」と音がするまで押し込まれているかは、簡単かつ確実にチェックできるポイントです。毎回の設置時に少し意識するだけで、多くの水漏れを防げます。
また、タンクに入れる水の量にも注意が必要です。規定の水位線を超えて水を入れてしまうと、ちょっとした揺れや傾きで溢れることがあります。特に冷蔵庫を移動した直後や掃除の際には、水の量を確認し、必要であれば調整しておくことも忘れないようにしましょう。
このように、給水タンクの取り付けミスは一見すると単純な問題に思えますが、放置すると製氷機周辺だけでなく、冷蔵庫下部の水漏れや床の損傷にもつながる可能性があります。小さな確認が大きなトラブルの予防になるという意識を持つことが、冷蔵庫を長く安全に使うための基本です。
ドレンパンや蒸発皿の位置と外し方のポイント

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冷蔵庫の水漏れトラブルでよく見落とされがちなのが、ドレンパンや蒸発皿の存在です。これらは、庫内の霜取り運転や結露によって発生した水分を一時的にためて自然に蒸発させる役割を担っています。しかし、蒸発が追いつかなかったり、ホコリや汚れが蓄積されたままになると、排水がうまくいかずに床への水漏れにつながることがあります。定期的な確認と適切な清掃が大切です。
まず、ドレンパンや蒸発皿の位置についてですが、パナソニックの冷蔵庫ではモデルによって場所が異なります。一般的には冷蔵庫の背面下部、あるいは前面下部のカバーを外した奥に設置されていることが多いです。一部の機種では、底面のグリルカバーを外すとドレンパンにアクセスできます。正確な位置を把握するには、取扱説明書の確認が必要です。
アクセスできる機種であれば、ドレンパンは手で引き出せる構造になっています。ただし、取り外しの際には水が溜まっている可能性があるため、こぼさないように慎重に動かしてください。事前に床にタオルや新聞紙を敷いておくと安心です。また、やや奥まった位置にある場合は、手を入れやすいように冷蔵庫を少し前に引き出して作業するのがスムーズです。
取り外したドレンパンは、中性洗剤を使ってやわらかいスポンジで丁寧に洗いましょう。汚れがひどい場合は、しばらくぬるま湯に浸してから洗うと落としやすくなります。洗剤が残らないようしっかりとすすいだ後は、完全に乾かしてから元に戻します。再設置の際には、左右のズレがないよう奥までしっかりとセットすることが重要です。
一方で、ユーザーによる取り外しや清掃が推奨されていない構造の機種もあります。無理に分解しようとすると部品を破損する恐れがあるため、取り外し不可と明記されている場合は、外部から見える範囲のホコリを掃除機で吸い取る程度に留めましょう。安全を第一に考え、迷った場合はメーカーサポートに相談することが賢明です。
以下に、ドレンパンと蒸発皿の位置と扱い方のポイントを表にまとめました。作業前の確認用としてご活用ください。
項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
一般的な設置場所 | 冷蔵庫の背面下部、または前面下部カバー内 | 機種によって異なるため取扱説明書で確認が必要 |
アクセス方法 | 背面または脚元のカバーを取り外す | カバーの取り外しは慎重に。固定ネジがある場合もある |
外し方 | 手で引き出す構造が一般的 | 中の水がこぼれないよう注意。床にタオルを敷いておくと安心 |
清掃のポイント | 中性洗剤と柔らかいスポンジを使用 | 傷つけないよう強くこすらない。よく乾かしてから戻す |
外せない場合の対処 | 掃除機でホコリを吸い取る、布で表面を拭く | 無理に取り外さず、見える範囲の清掃にとどめる |
このように、ドレンパンの扱いは慎重に行う必要があります。定期的に状態を確認する習慣をつけることで、水漏れのリスクを大幅に軽減できるでしょう。
水抜きの手順と長期不在時にすべきこと

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長期間自宅を離れる場合や引っ越しの際には、冷蔵庫の「水抜き」をしておくことが非常に重要です。冷蔵庫の内部には霜や結露によって常に少量の水分が存在しており、それを放置したまま電源を切ると、庫内に残った水が外部に漏れたり、カビの発生源となる可能性があります。衛生面だけでなく、運搬時の破損リスクや床材への被害を防ぐ意味でも、水抜きは欠かせない作業です。
まず、水抜きを行うタイミングですが、出発の1〜2日前には冷蔵庫の電源を抜いておくのが理想です。この時間を確保することで、庫内の霜が自然に溶け出し、排水がしやすくなります。特に冬場は霜の溶けるスピードが遅くなるため、早めに準備することが大切です。
次に、自動製氷機付きモデルの場合は、製氷機能を停止し、給水タンクや製氷皿に残った水や氷をすべて取り除きます。この作業を怠ると、移動中にタンクから水が漏れて他の荷物を濡らす恐れがあるため、確実に行ってください。
続いて、排水口から水を抜く作業に入ります。パナソニックの冷蔵庫では、多くのモデルで背面下部に排水栓(キャップ付き)が設けられており、そこから残った水を排出できます。作業時には、排水口の下に高さ2cm以下の浅いトレイやバットを置き、冷蔵庫を後方にゆっくり傾けて水を出します。水が多く出る場合もあるため、タオルや新聞紙を敷いておくと安心です。
また、蒸発皿(ドレンパン)に溜まった水も忘れずに処理しておきましょう。機種によっては簡単に取り外せる構造になっている場合があり、この水もそのままにしておくとカビの原因になります。蒸発皿の場所は取扱説明書を参考にしながら確認してください。
最後に、冷蔵庫内部を乾燥させるため、扉を少し開けた状態で固定しておくことも忘れてはいけません。完全に閉じた状態では湿気がこもり、カビや臭いの原因になります。ドアストッパーやタオルなどを挟んで、扉が開いたままになるように調整してください。
このように、水抜き作業には複数の手順がありますが、どれも重要な工程です。少しの手間をかけることで、冷蔵庫の劣化やトラブルを防ぎ、次に使用する際も清潔な状態を保つことができます。特に引っ越し業者が搬出作業を行う前に済ませておくことで、トラブル回避にもつながります。初めて水抜きをする場合でも、焦らずひとつひとつのステップを丁寧に行うことが大切です。
パナソニック 冷蔵庫 水漏れの原因と対策ポイントを総括
記事をまとめました。
- 漏水を発見したらまず電源プラグを抜いて感電リスクを防ぐ
- 水が広がっていたらすぐに拭き取り、床材の傷みを抑える
- 冷蔵庫を少し動かして背面や底の状態を確認する
- ドレンホースの外れは水漏れのよくある原因の一つ
- ドレンホースは奥までしっかり差し込み、固定バンドで留める
- 排水口の詰まりは綿棒やブラシで優しく掃除する
- 野菜室や冷蔵室の底に水が溜まる場合は排水口の詰まりを疑う
- 冷凍室の霜は自然解凍と柔らかいヘラで丁寧に除去する
- 製氷機からの水漏れは給水パイプやパッキンの劣化を点検する
- 給水タンクは「カチッ」と音がするまで確実にセットする
- タンクのフタやパッキンの劣化も漏れの原因になる
- ドレンパンの位置は背面または前面カバー内にあることが多い
- 外せるドレンパンは中性洗剤で洗い乾かして戻す
- 長期不在時は水抜き作業と庫内の乾燥が必要
- 水漏れの根本原因が不明な場合は専門業者に相談する