象印炊飯器の「E17エラー」が直らずお困りの方へ、本記事では原因の特定から解決までの手順をわかりやすく解説します。
E17は、単なる操作ミスではなく、フタの密閉不良や内部センサーの誤作動、さらにはフタロック機構の劣化など、複数の要素が絡むことで発生します。「E17エラーが消えない理由を整理する」では、その背景を丁寧に整理し、「外ぶたが閉まらないときの対処法」や「内ぶたの取り付けミスの影響を確認」など、よくある原因をチェック項目として紹介しています。
また、「センサー異常によるE17の発生とは」や「エラーE17とフタロック機構の関係」では、見えにくい内部トラブルの可能性も解説しています。
応急処置として「自分でできるエラーE17の解除方法」や「再起動でエラーは消えるのか試す」など、家庭で試せる方法も多数ご紹介。「象印炊飯器のエラーリセット手順」では操作パネルを使った基本対処を解説し、「故障以外でE17が出るパターンも確認」することで、誤解による不安を取り除きます。
最終的に、「修理と買い替え判断の目安とは」にて、どのタイミングで修理を依頼すべきか、あるいは買い替えを検討すべきかも明確にしていきます。エラーに悩む前に、冷静に確認と対処を進めましょう。

- E17エラーが発生する原因と構造上の仕組み
- 外ぶたや内ぶたの確認・清掃で解消できる可能性
- センサーやロック機構など故障が関係するケース
- 修理と買い替えの判断ポイントと費用感
象印炊飯器のE17が直らない原因とは

- E17エラーが消えない理由を整理する
- 外ぶたが閉まらないときの対処法
- 内ぶたの取り付けミスの影響を確認
- センサー異常によるE17の発生とは
- エラーE17とフタロック機構の関係
E17エラーが消えない理由を整理する

象印炊飯器で「E17エラー」が表示されたまま消えない場合、単なる操作ミスではなく、複数の原因が絡み合っている可能性があります。このエラーは、外ぶたの閉め忘れや不完全な閉鎖に起因する「H17エラー」が解消されない状態が続いた場合に、自動的に移行して表示されるものです。つまり、ただの表示切り替えではなく、安全装置が働いて動作が停止している深刻な状態を表しています。
最も多い原因のひとつは、「フタが物理的に正しく閉じていない」ケースです。これは、ご飯粒や調味料などの小さな異物がフックの周辺やパッキンに挟まり、正しい位置で閉まっていないために発生します。また、内ぶたの取り付けが不十分である場合にも、外ぶたの密閉を妨げるため、エラーが継続することがあります。
一方、目に見えにくい問題としては、「センサーの異常」も考えられます。外ぶたのロック状態を検知するセンサーが劣化、あるいは誤動作していると、たとえ完全にフタを閉じてもシステムがそれを認識できず、エラーを解除できません。さらに、長期間の使用によって、フタロック機構そのものが摩耗・変形し、正しくロックされないといった物理的な部品の問題も少なくありません。
こうした複数の要因が絡み合うことで、ユーザーが正しい操作を行っていてもエラーが消えない状況に陥るのです。以下に、E17エラーが消えない代表的な理由とその関連ポイントをまとめた表を掲載します。これを参考にすれば、原因を段階的に絞り込むことが可能です。
原因カテゴリ | 内容 |
---|---|
異物の挟まり | パッキンやフック周辺にご飯粒やカスが詰まり、フタが完全に閉じない |
内ぶたの取り付けミス | 正しい位置に装着されていないため、外ぶたがロックしきれない |
フタロック機構の不具合 | ロック部品の変形・摩耗により密閉が不十分 |
センサーの誤作動 | 閉鎖検知センサーが故障・誤動作し、閉じたことを認識できない |
部品の劣化 | 経年劣化によるパッキンの硬化やヒンジ部分のズレで正確なロックが困難 |
制御基板の異常 | システムがエラーを誤認識し続けることがあり、操作が無効化されることもある |
このように、E17エラーは単なる「閉め忘れ」だけではなく、内部構造や部品の経年変化、センサーの動作状況まで視野に入れて対処する必要があります。状況が改善しない場合は、専門修理を依頼するのが賢明です。
外ぶたが閉まらないときの対処法

炊飯器の外ぶたがうまく閉まらないという問題は、E17やH17エラーの原因にもなりやすく、放置しておくと炊飯機能そのものが使用できなくなる恐れがあります。正しい対処法を知っていれば、慌てずに対応することが可能です。
まず確認すべきは、「異物の付着」です。フックやロック部、パッキンまわりにご飯粒やカスが付着していると、それだけでフタの閉鎖が不完全になります。湿らせた布やつまようじなどで、丁寧に異物を取り除きましょう。特に、ゴムパッキンはご飯のねばりが付着しやすいため、定期的な清掃が欠かせません。
次に、内ぶたの取り付け状態も確認が必要です。取り付け方がずれていたり、逆に装着されていたりすると、外ぶたが物理的に閉じられなくなります。カチッという音がするまで押し込み、正しい位置で固定されているかをチェックしてください。
さらに、フタ自体の変形やロック機構の破損も要注意です。長年使用している炊飯器では、フタのヒンジやロック部が摩耗して、閉まりが悪くなることがあります。フタがズレたままだと、センサーがロックされたと認識できず、エラーにつながる原因になります。
また、閉める際の力加減にも気をつける必要があります。過剰な力で押し込むと、部品の破損につながる場合があるため、「ゆっくり・確実に閉める」ことが基本です。
以上のように、外ぶたが閉まらないときは、異物の清掃、内ぶたの再装着、部品の確認を順番に行ってください。それでも改善しない場合は、機械的な破損の可能性があるため、メーカーに相談するのが適切です。炊飯器は精密な家電製品ですので、無理に力を加える前に、原因を見極めた上で冷静に対応することが大切です。
内ぶたの取り付けミスの影響を確認

象印炊飯器でE17エラーが発生する原因のひとつに、「内ぶたの取り付けミス」があります。外ぶたのロックがきちんと閉じていないときに表示されるこのエラーは、一見するとフタの締め忘れのように思われがちですが、実際にはその奥にある「内ぶたの装着不良」が根本的な要因となるケースも少なくありません。
内ぶたは、炊飯器内部の蒸気を制御し、均一に熱を伝える役割を持っています。そのため、正しい向きでしっかりと取り付けられていないと、外ぶたが物理的に最後まで閉じきらず、密閉ができなくなります。また、内ぶたの端にご飯粒やおねばが付着していた場合も、わずかなズレや段差を生み、それがエラーの原因となることがあります。
このような状態が続くと、炊飯器のセンサーが「外ぶたが閉まっていない」と判断し、H17を経てE17エラーに移行することがあります。特に圧力IHモデルでは、内ぶたの装着が安全構造と直結していることもあり、不完全な装着は炊飯そのものを開始できない仕組みになっています。
内ぶたのトラブルを回避するためには、以下の点を意識したチェックが有効です。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
正しい向きで取り付けられているか | 上下や前後を逆にしていないか、目印を確認してから装着する |
カチッと音がするまで押し込んだか | 中途半端な装着ではエラーが発生しやすい |
パッキンや端部に異物はないか | ご飯粒やおねばがないか確認し、やわらかい布でふき取る |
内ぶたに破損や変形がないか | プラスチック部や金属部が割れていないか、凹んでいないかを目視で確認 |
モデルごとの装着方法を守っているか | 取扱説明書に記載の通りに取り付けているか確認 |
このような基本的なチェックを行うことで、E17エラーの多くは未然に防ぐことが可能です。特に再発を繰り返す場合は、内ぶた自体の劣化や変形の可能性もあるため、交換部品の購入を検討してもよいでしょう。炊飯器は精密な密閉構造の上に成り立っていますので、内ぶたの扱いにも注意を払うことが、エラー回避と美味しいご飯を炊くための第一歩となります。
センサー異常によるE17の発生とは

象印炊飯器でE17エラーが消えない原因の一つとして見逃されがちなのが、「センサーの異常」です。通常、E17エラーはフタが完全に閉じていないことを示すものですが、フタや内ぶたに問題がないのに表示され続ける場合、内部のセンサーが誤作動している可能性があります。
炊飯器には、フタが閉じたかどうかを判別するための「開閉検知センサー」や、加熱温度を検知する「底部温度センサー」など、複数のセンサーが組み込まれています。これらは精密に作動するよう設計されていますが、経年劣化や汚れ、または衝撃などによって誤作動を起こすことがあります。
とくに、外ぶたのロックを感知するセンサーは、フタがきちんと閉じていても「閉じていない」と誤認識することがあります。このような場合、フタを開け閉めしても状況が改善せず、ユーザーが「なぜ直らないのか」と感じる原因になります。
また、底部の温度センサーにご飯粒などの異物が付着していると、温度が正しく検知されず、制御基板がエラーと判断してしまうケースもあります。これにより、実際には安全な状態でも動作がロックされてしまうことがあるのです。
こうしたセンサーの誤作動は、ユーザーが直接修理できるものではありません。ただし、簡単な掃除や電源の再起動によって、症状が一時的に改善することもあります。たとえば、内釜を取り外した状態で、柔らかい布や綿棒を使って底センサーをやさしく清掃してみることは、安全な範囲でできる対応策です。
それでも改善しない場合は、センサー自体の故障や、制御基板との接続不良が疑われます。こうなると、修理対応が必要となるため、象印の公式サポートに相談するのが適切です。誤作動であっても、内部の安全装置が働いている以上、無理に使い続けるとさらなる不具合を招く恐れがあります。
このように、センサー異常は外見では判断しにくいだけに、他の原因をすべて除外してもE17エラーが解消されない場合には、視野に入れておくべきポイントです。エラーに対して冷静に対応するためにも、構造の仕組みを理解し、必要に応じて専門家の力を借りることが大切です。
エラーE17とフタロック機構の関係

象印炊飯器において表示される「E17」エラーは、単なるフタの閉め忘れではなく、内部の「フタロック機構」と密接に関係しています。炊飯器が高温・高圧で調理を行う圧力IHタイプの場合、フタの密閉とロックは安全確保のために極めて重要な要素です。フタがしっかりロックされていない状態で加熱が開始されると、内部の蒸気や圧力が漏れ出す恐れがあり、事故や故障につながる可能性があります。
フタロック機構とは、外ぶたを閉めたときに内部でかかる物理的なロック機構のことで、センサーと連動して「ロック完了=フタが閉まった」と判断する仕組みになっています。この構造が正常に作動しなければ、たとえユーザーがしっかり閉めたつもりでも、本体は「フタが閉じていない」と誤認してしまい、E17エラーを表示することになります。
さらに、ロック機構には金属パーツやバネが使用されているため、長年の使用で摩耗したり、部品が変形することもあります。こうなると物理的には閉じていても、センサーがうまく認識せず、エラーが継続してしまうことがあるのです。また、炊飯器を落とした、無理な力でフタを開け閉めしたといった外的要因も、ロック機構に歪みを生じさせる原因になります。
以下の表に、E17エラーとロック機構の関連ポイントを整理しました。
チェックポイント | 詳細内容 |
---|---|
ロック機構の動作 | フタを閉じたときにカチッと音がするか、引っかかりがないか確認する |
部品の摩耗や破損 | 金属部分にサビや変形がないか、バネが伸びきっていないかチェック |
開閉時の感触 | フタの動きがスムーズか、異音や硬さがないかを確認 |
落下や衝撃などの履歴 | 過去に本体を落としたりぶつけたりしたことがないか思い出してみる |
センサーと連動した誤動作の有無 | フタをきちんと閉めてもエラーが出る場合はセンサー連動部分の不調も疑う |
このように、フタロック機構の不調は見落としやすいものの、E17エラーの背景にある重要な要素です。ユーザー側での判断が難しい場合は、無理に分解などをせず、早めにメーカーサポートへ相談することが安全かつ確実です。
象印炊飯器エラーE17の直し方を解説
- 自分でできるエラーE17の解除方法
- 再起動でエラーは消えるのか試す
- 象印炊飯器のエラーリセット手順
- 故障以外でE17が出るパターンも確認
- 修理と買い替え判断の目安とは
自分でできるエラーE17の解除方法

炊飯器にE17エラーが表示されると、多くの方は「修理が必要なのでは」と不安になります。しかし、実際には自宅でできる基本的な対処法で解決するケースも多くあります。まずは慌てず、順を追って対応することが大切です。
最初に試したいのは、「とりけし」キーを押してエラー表示を一時的に解除する操作です。これにより炊飯器がリセットされ、内部のセンサーが再び正しく動作することがあります。次に、フタの開け閉めを丁寧に行い、異物が挟まっていないかを確認しましょう。特に外ぶたのロック部分や、内ぶたのパッキン周辺にご飯粒などが付着していないかを重点的にチェックします。
また、炊飯器の電源プラグを抜いて1分程度放置し、再度差し込む「電源リセット」も効果的な対処法の一つです。これによって、一時的な誤作動やセンサーの読み違いがリセットされることがあります。
さらに、内ぶたを一度取り外し、正しい向きでカチッと音がするまで再装着することも試してみましょう。取り付けが不完全な場合、外ぶたが正常に閉まらずE17エラーが継続することがあるためです。
ここで重要なのは、これらの操作を順番通りに行うことです。あれこれ試す前に、エラーの原因となり得るポイントを一つずつ丁寧に潰していくことが、問題解決の近道になります。
もしこれらの方法を試してもエラーが解消されない場合は、センサーやフタロック機構といった内部の部品不良が疑われます。その場合は無理に使い続けず、公式サポートへ相談することをおすすめします。
このように、象印炊飯器のE17エラーは、必ずしも大きな故障とは限りません。基本のチェックと簡単な操作で解決できることも多いため、まずは落ち着いてご自身でできる方法から試してみてください。
再起動でエラーは消えるのか試す

象印炊飯器で「E17」などのエラーが表示されたとき、まず思いつく対処法の一つが「再起動」です。家電製品においては、電子制御による誤動作が起こることもあるため、電源の入り切りで状態がリセットされ、正常動作に戻るケースが少なくありません。炊飯器も例外ではなく、再起動によってセンサーや回路の一時的な異常が解消される可能性があります。
再起動の基本操作は非常にシンプルです。炊飯器の電源プラグをコンセントから一度抜き、そのまま1分ほど待ちます。その後、再びコンセントに差し込み、エラー表示が消えているかを確認します。この手順は「電源リセット」とも呼ばれ、炊飯器本体に内蔵された制御基板が一度完全にリセットされるため、センサーの誤認識やソフトウェア的な引っ掛かりが解消されることがあります。
ただし、すべてのエラーに対して再起動が有効というわけではありません。例えば、フタが物理的に閉まっていない、あるいはロック機構に問題があるといったハード的な原因がある場合には、再起動だけでは改善しません。再起動はあくまで「ソフト的な一時的エラー」に対する処置と考えると良いでしょう。
以下に、再起動による対処が有効なケースと、効果が見込めない可能性があるケースを表にまとめました。
状態の種類 | 再起動の効果 | 補足説明 |
---|---|---|
フタの閉め忘れ、ロック不完全 | △ | 根本の原因が取り除かれていなければ再発する可能性あり |
内ぶたの装着ミス | △ | 装着し直し後に再起動すると改善することがある |
センサーの誤検知 | ○ | 温度やフタ検知センサーの誤作動は再起動で直る場合がある |
電圧の瞬間的な不安定 | ○ | 一時的な電源異常は再起動で解消することがある |
フタロック機構の破損 | × | 物理的な問題のため再起動では改善しない |
制御基板の故障 | × | 再起動では根本的な不具合は修正できず、修理が必要 |
このように、再起動は一時的な異常に対しては非常に有効な方法ですが、再起動してもエラーが再発する場合は、他の要因を探る必要があります。再起動を行う際には、異常が出た直後の操作や状態をメモしておくと、後にサポートへ相談する際に役立ちます。
象印炊飯器のエラーリセット手順

象印炊飯器にエラーが表示されたとき、「とりけし」キーを押すことでリセット操作ができることをご存知でしょうか。このリセット操作は、炊飯器が正常動作を再開できるよう、エラー状態を一時的に解除する基本的な方法です。表示されたエラーが一時的なものであれば、この操作だけで復旧することも少なくありません。
手順としては、まず操作パネル上の「とりけし」ボタン(機種によっては「取消」や「リセット」と記載されている場合もあり)を押します。これにより、現在進行中の炊飯プロセスやエラーメッセージが中断され、炊飯器は待機状態に戻ります。
次に、表示が消えたことを確認したうえで、再び「炊飯」ボタンを押して通常どおりに炊飯を開始できるかどうかを試してみましょう。操作を行う前に、外ぶたや内ぶたに異常がないかを確認しておくとより効果的です。なお、E17のような安全ロックが作動している場合は、フタが完全に閉まっていなければリセットが効かないこともあります。
また、操作パネルが全く反応しない場合や、ボタンを押してもエラーが再表示される場合には、「電源の抜き差し」も併用したリセットを試すことが有効です。これは内部の電子回路を一時的に遮断することで、センサー類が初期状態に戻ることを期待する方法です。
ただし、リセットしても何度も同じエラーが表示される場合は、内部部品の故障やセンサーの異常が原因である可能性が高くなります。そのようなケースでは、無理に使用を続けず、早めにメーカーサポートへの相談を検討することが望ましいでしょう。
このように、「とりけし」キーや電源抜き差しを使ったエラーリセットは、簡単ながらも効果的な初期対応の一つです。まずは落ち着いて操作を確認し、基本的な手順から順に試すことが、エラー解消への第一歩となります。
故障以外でE17が出るパターンも確認

象印炊飯器に「E17」エラーが表示されたとき、多くの方は真っ先に「故障かもしれない」と不安に感じるかもしれません。しかし実際には、必ずしも炊飯器の故障が原因であるとは限らず、使用状況やちょっとしたミスによってこのエラーが発生してしまうケースも存在します。ここでは、故障ではないけれど「E17」が出る可能性がある状況を整理してみましょう。
まず挙げられるのが、外ぶたの閉め方に関する問題です。炊飯器のふたは「完全に密閉されている」状態でなければ、センサーが正常な炊飯条件を満たしていないと判断します。単に軽く押しただけで閉めたつもりになっていたり、カチッと音がする前に手を離していたりすると、フタはしっかり閉まっていない可能性があります。
次に注意すべきは、内ぶたやパッキンの装着ミスです。とくに内ぶたの向きや差し込みが不十分なまま外ぶたを閉じようとすると、ふた自体が最後まで閉じきらず、センサーが異常を検知します。これは「取り付け不完全な状態」であり、部品には何の異常もないものの、使い方によってエラーを誘発してしまう典型例です。
また、炊飯器の本体が高温のまま連続使用される場合にも、一時的な誤作動としてE17が出ることがあります。炊飯直後にすぐ次の炊飯を行おうとすると、内部のセンサーが正しく作動できないことがあり、特に「H01」「H02」などの高温エラーと連動して出るケースも報告されています。
さらに、炊飯器の設置場所が不安定な場合や、本体がわずかに傾いていると、センサーが正確に働かないこともあります。とくに傾斜があると、ふたが閉まりきらずE17が表示されることがあるため、設置場所の見直しも有効な対策になります。
以下の表では、故障以外でE17が表示される主なケースと、その対処法を一覧にまとめました。
原因となる状況 | 故障かどうか | 対応方法 |
---|---|---|
外ぶたの閉めが甘い | 故障ではない | カチッと音がするまでしっかり閉め直す |
内ぶたの取り付けミス | 故障ではない | 正しい向き・位置でセットし直す |
炊飯器の本体が高温 | 故障ではない | 本体が冷めるのを待ってから再操作 |
設置場所が不安定 | 故障ではない | 安定した平らな場所に設置し直す |
フタ周辺にご飯粒や異物がある | 故障ではない | 異物を取り除いてから再度ふたを閉める |
複数回連続で誤った操作をした場合 | 故障ではない | 一度電源を抜き再起動して初期化を試す |
このように、E17エラーの発生には「使い方のクセ」や「ちょっとした確認不足」が関係していることもあります。まずは落ち着いて、これらのポイントを一つずつチェックすることで、不必要な修理依頼や買い替えを避けられるかもしれません。
修理と買い替え判断の目安とは

E17エラーが繰り返し発生し、手順通りに対処しても改善しない場合、多くの方が悩むのが「修理に出すべきか、それとも買い替えるべきか」という判断です。ここでは、修理と買い替えを検討する際の代表的な判断基準を紹介します。
まず、確認すべきポイントは使用年数です。象印の炊飯器は製品のタイプにもよりますが、おおよその耐用年数は5〜6年とされています。もしすでに5年以上使用している炊飯器であれば、仮にE17の修理が可能だとしても、他の部品が今後故障するリスクが高まってくるため、買い替えも視野に入れるべきタイミングといえるでしょう。
次に修理費用と新製品の価格の比較も重要です。象印公式サイトに掲載されている目安では、E17エラーの修理費用は部品の交換内容によって4,000円〜39,500円と幅があります。これに対して、同等機能の新しい炊飯器を購入する場合の価格が15,000円〜40,000円程度であることを考慮すると、修理費用が新品価格の半額を超える場合には、買い替えの方が結果的にコストパフォーマンスが高くなる可能性があります。
また、過去にも何度か不具合を起こしていたり、炊きあがりにムラが出るなど、他の問題が見られる場合も買い替えを検討すべきサインです。E17はあくまで一つの症状であり、炊飯器全体の状態を総合的に見た判断が必要です。
現在使用中のモデルと、最新モデルとの機能差も比較材料になります。最近では、炊き分けメニューの充実や、省エネ性能の向上、内釜の耐久性アップといった改良が加えられており、「炊飯器に求めるもの」が今と当時で変わっているのであれば、買い替えによって満足度が上がることも少なくありません。
最後に、保証の有無も見逃せないポイントです。購入から1年以内であれば、保証書とレシートを持参することで無償修理の対象になることがあります。一方で、保証外での修理となると、予想以上の費用がかかるケースもあるため、事前の見積もり確認が欠かせません。
このように、「使用年数」「修理費用」「不具合の頻度」「機能の満足度」「保証状況」など複数の視点から判断することで、後悔の少ない選択がしやすくなります。単にエラーが出たからといって即座に買い替えるのではなく、ご自身の使用スタイルや状況に合った選択を意識してみてください。
象印炊飯器のE17エラーが直らず困ったときの対処を総括
記事をまとめました。
- E17はH17の状態が解消されない場合に移行する深刻なエラーである
- 外ぶたに異物が挟まっていると密閉が不完全になりE17が発生する
- 内ぶたの装着不良はフタのロックを妨げエラーの原因となる
- フタロック機構の摩耗や変形は誤作動を引き起こす要因となる
- センサーが劣化や誤作動を起こすと閉じてもエラーが解除されない
- E17は安全ロックが作動した結果であり、通常操作が無効になる
- 「とりけし」キー操作と再起動で改善するケースもある
- 本体が高温状態のままだと誤作動しやすくE17が出ることがある
- 設置面が不安定だとセンサーが正しく働かず誤検知を起こす
- 清掃不足によりパッキンやセンサー部に汚れが溜まると異常が出る
- 電源リセットでソフト的なエラーが初期化されることがある
- 修理費用が高額になるケースでは買い替え検討も選択肢になる
- 使用年数が5年以上なら経年劣化も視野に入れる必要がある
- 最新モデルは省エネや調理機能が進化しており買い替えの価値がある
- 保証期間中なら無償修理の可能性もあるため確認が重要である