三菱冷蔵庫を使っている中で、「あれ?壊れたかも」と感じたことはありませんか?冷蔵庫は日々の生活に欠かせない家電であり、いざというときに正しく対応できるかどうかが、食品の鮮度や家計の出費に大きく関わってきます。「三菱冷蔵庫 故障」と検索してこのページにたどり着いた方の多くは、冷えが悪い、電源が入らない、操作パネルが反応しないといったトラブルに直面しているかもしれません。
本記事では、三菱冷蔵庫の異常を見抜くために知っておきたい「異常のサインとして見逃せない症状」や、「よくあるトラブルとその見分け方」をはじめ、トラブル時に役立つ具体的なチェックポイントや対処法を詳しく解説していきます。
「冷えないと感じたときに確認すべきこと」や「電源が入らないときの基本チェック」など、初歩的な確認事項から、「タッチパネルが動かないときの対応方法」や「操作が戻らないときに試す初期化方法」といった電子系のトラブル対応まで幅広くカバーしています。
また、「停電の後に動作しない原因と対処法」や、「修理を依頼する際の連絡先について」もご紹介。さらに、「不具合の可能性がある製品の見分け方」や「修理費の目安と対応判断のポイント」まで、修理か買い替えかを判断するための情報もしっかり網羅しています。
どんな不調にも冷静に対応するために、まずはこの記事で正しい知識と対処法を身につけておきましょう。

- 故障のサインや冷蔵庫の異常を見分ける方法
- よくあるトラブルの原因とその対処法
- 冷蔵庫が冷えない・動かないときの確認ポイント
- 修理の依頼方法や費用の目安
三菱冷蔵庫の故障を疑ったときの初期対応

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- 異常のサインとして見逃せない症状
- よくあるトラブルとその見分け方
- 冷えないと感じたときに確認すべきこと
- 電源が入らないときの基本チェック
- タッチパネルが動かないときの対応方法
異常のサインとして見逃せない症状

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冷蔵庫の故障は、ある日突然発生するものではありません。実はその前兆として、日常の中にさまざまな「異常のサイン」が現れています。こうしたサインを早期に見抜ければ、重大なトラブルになる前に対処が可能です。
まず冷蔵庫における異常の代表的な兆候として、冷え方の変化があります。庫内の温度がいつもより高く感じる、食材の傷みが早いといった状況が出てきた場合、それは冷却性能の低下による可能性が高いです。また、冷凍室でアイスが柔らかくなるような現象も見逃してはいけません。
次に挙げられるのが、異常音の発生です。通常運転時に聞こえる「ブーン」や「カチッ」という音であれば問題ありませんが、「ガラガラ」「キーン」「ジジジ」といった普段聞き慣れない音が継続的に聞こえるようになった場合、内部部品の摩耗やファンの不具合が考えられます。
さらに、床に水が漏れている、庫内に水滴が溜まるなどの現象も故障サインの一つです。これは排水経路の詰まりや、霜取り機能の不良などが原因で発生することがあります。
また、操作パネルが反応しない・ランプが点灯しない・エラーコードが表示されるといった電子的なトラブルも、放置すべきではありません。特にエラーコードは自己診断の結果を知らせるもので、故障箇所の手がかりとなるため、必ず確認するようにしましょう。
以下に、異常のサインと考えられる主な症状を一覧表にまとめました。日常の中で少しでもこれらの兆候が見られた場合は、冷蔵庫の状態を注意深く観察してください。
症状の種類 | 見られる兆候例 | 主な原因候補 |
---|---|---|
冷却不良 | 食材が傷みやすい、庫内がぬるい | 冷媒漏れ、コンプレッサー不良 |
異音 | キーン音、ガラガラ音、唸るような音 | ファンの接触、部品摩耗 |
水漏れ・結露 | 床が濡れる、庫内の壁に水滴 | 排水口詰まり、霜取りヒーター異常 |
操作パネルの異常 | ボタン反応なし、表示が消える、誤作動 | 基板の故障、チャイルドロック設定 |
エラーコード表示 | 「E31」「E34」などの表示 | 各部品のセンサー異常、冷媒系トラブル |
これらのサインは、どれか一つでも現れたら注意が必要です。たとえ冷却が一見正常に見えても、裏で異常が進行しているケースもあるため、違和感を覚えたら早めに点検を検討してください。冷蔵庫は食品を保存する重要な家電であり、症状を見逃すと食材が無駄になってしまう恐れもあります。
初期対応で済む段階なら修理費用も抑えられる場合があります。日頃から冷蔵庫の動作音や庫内の状態に目を向けることが、トラブル予防の第一歩です。
よくあるトラブルとその見分け方

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冷蔵庫の不調にはさまざまなパターンがありますが、多くの場合は共通した原因から発生しています。この章では、三菱冷蔵庫で発生しやすい典型的なトラブルと、それぞれの見分け方について解説します。
まず多いのが、冷蔵庫が「冷えない」というトラブルです。これは単に故障とは限らず、使用環境や設定ミスが原因で起こることもあります。例えば、庫内に物を詰め込み過ぎると冷気の流れが妨げられ、冷却ムラが発生します。また、ドアがしっかり閉まっていないと、外気が入り込んで冷えが弱くなることがあります。見分ける方法としては、冷凍室が正常に冷えているか、庫内に霜や水滴が多くないか、ドアパッキンに異常がないかをチェックするのが有効です。
次に挙げられるのが、製氷機のトラブルです。「氷ができない」「水が供給されない」といった現象は、給水タンクの装着ミスや水切れ、フィルターの詰まりが原因であることが多いです。操作パネルの製氷設定が「オフ」になっていないかも確認が必要です。これらは使用者のちょっとした確認で改善できるケースもあるため、修理依頼前に見分けておきたいポイントです。
さらに、操作パネルの反応が鈍い、あるいは完全に反応しない場合は、チャイルドロックの設定やスリープモードが関係している可能性があります。ロックアイコンが表示されているか、一定時間無操作のままだったかを確認すると、原因の特定が早まります。
音に関するトラブルも見分けの重要ポイントです。冷却時に「ジー」「ブーン」といった音は正常ですが、「ガタガタ」「キュルキュル」などの異常音は、ファンやコンプレッサーの不具合が疑われます。運転音の変化が気になったときは、まず冷蔵庫の設置状態や周囲の物が共振していないかも確認してみましょう。
このように、冷蔵庫の不調には「修理が必要な故障」と「使用ミスによる一時的な問題」の両方が混在しています。判断を誤ると、無駄な出費や時間をかけてしまうことにもなりかねません。だからこそ、冷蔵庫の状態をしっかり観察し、具体的な症状から冷静に見分けることが大切なのです。
何はともあれ、異常を感じたら焦らず順序立ててチェックを行いましょう。それがトラブルの早期解決につながる確実な方法です。
冷えないと感じたときに確認すべきこと

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冷蔵庫が冷えていないと気づいたとき、すぐに故障と判断するのは少し早いかもしれません。実際には、使用状況や環境によって冷却性能が一時的に落ちることもあるため、落ち着いて順を追って確認することが大切です。
まず、冷却不良を感じたときに確認すべき基本ポイントがあります。その一つが温度設定です。特に三菱の冷蔵庫では、停電後や長時間の通電停止のあとに温度設定が初期化されて「弱」になってしまうことがあります。この場合、冷蔵室が十分に冷えず、庫内の温度が上がってしまいます。操作パネルで設定温度を確認し、「中」または「強」に再設定して様子を見てください。
次に重要なのが、ドアの開閉状態です。ドアが完全に閉まっていないと冷気が漏れ、冷却機能が正常に働きません。パッキン(ゴムの密閉部分)が汚れていたり、劣化して隙間ができている場合も、冷却不足の原因になります。さらに、庫内に物を詰め込みすぎて冷気の通り道がふさがれていないかも確認しておくべきです。
そのほか、**展示モード(デモモード)**が解除されていないケースもあります。これは冷蔵庫を店舗で展示する際に使用されるモードで、外観のライトやパネル表示だけが機能し、冷却機能は停止したままになります。新品設置直後などにこのモードがオンのままだと、冷蔵庫は冷えません。表示画面に「DEMO」などと出ていないか、または説明書に従ってモード解除の操作を行ってください。
以下に、冷えないと感じたときに確認しておきたい項目を表にまとめました。ひとつひとつ丁寧にチェックすることで、故障ではなく設定ミスや使用状況が原因であることが判明する場合もあります。
チェック項目 | 内容・確認ポイント |
---|---|
温度設定の確認 | 設定が「弱」になっていないか。必要に応じて「中」か「強」へ変更。 |
ドアの密閉状態 | パッキンの劣化や汚れで密閉できていないと冷気が漏れる。ドアの開け閉めも点検。 |
庫内の収納状態 | 食品や容器が冷気の吹き出し口をふさいでいないか。隙間をあけて通気を確保する。 |
展示モードの有無 | パネルに「DEMO」表示がないか。あれば解除方法を取扱説明書で確認。 |
外気温と設置場所の影響 | 冷蔵庫の周囲が高温だったり直射日光が当たると、冷却力が落ちることがある。 |
冷却開始のタイミング | 新品設置直後は庫内温度が安定するまでに時間がかかる(6~24時間)。 |
このように考えると、冷蔵庫が冷えないと感じたときでも、すぐに修理を依頼する前にチェックできる項目は数多くあります。多くはユーザー自身で対応できる内容であり、誤認による不要な出費や不安を防ぐことにもつながります。
それでも改善が見られず、冷凍室まで冷えなくなっていたり異音やエラー表示が出ているようであれば、内部部品の不具合の可能性が高まります。その場合は、無理に使い続けず早めに専門業者への相談を検討しましょう。
電源が入らないときの基本チェック

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冷蔵庫の電源が入らない状況に直面すると、多くの人が「壊れた」と直感的に考えがちですが、まずは落ち着いて基本的なポイントを確認することが重要です。実際には、簡単な見落としや周囲の電源環境の問題が原因であるケースも多く見受けられます。
最初に確認すべきはコンセントの状態です。冷蔵庫のプラグがしっかりと差し込まれているかを確認してください。掃除や模様替えの際に半差し状態になっていることがあります。また、延長コードやタコ足配線を使用している場合は、それが過電流や接触不良の原因になっている可能性もあるため、できるだけ壁のコンセントに直接差し込むようにしましょう。
次に確認するのがブレーカーの状態です。特に停電のあとや、他の家電製品を同時に使っていたタイミングで冷蔵庫だけ電源が落ちた場合は、分電盤のブレーカーが落ちているかもしれません。冷蔵庫の専用回路がある場合は、その回路のみを確認することも有効です。
また、冷蔵庫本体の表示や庫内灯が点灯しているかも重要な確認ポイントです。完全に無反応であれば、通電していない可能性が高くなりますが、ライトがついている場合は、通電自体はされていても内部基板や制御装置に異常があるケースが考えられます。
冷蔵庫によっては、停電復旧時に一時的に起動を遅らせる安全機能が働いていることもあります。このような機能がある機種では、電源が戻ってもすぐには運転を開始せず、数分~十数分のタイムラグが発生することがあります。復旧後すぐに電源が入らないからといって、慌てて何度もプラグを抜き差しするのは避けた方が無難です。逆にそれが基板に負担をかけてしまうこともあります。
それでもまったく反応がない場合、内部のヒューズ切れや制御基板の故障も疑われます。この段階でようやく専門の修理が視野に入ってきますが、その前にもう一つ大事なことがあります。それは「最近、冷蔵庫周辺で異常な音や焦げ臭いにおいを感じたことがないか」の確認です。もしそのような兆候があれば、安全のため使用を中止し、ただちにメーカーや修理業者に連絡することをおすすめします。
このように、電源が入らない場合でも、確認すべきことは複数あります。すぐに故障と決めつけるのではなく、基本的なチェックをひと通り行うことで、無駄な出費や対応の遅れを防ぐことができます。特にブレーカーやコンセント周りの確認は、トラブル対応の第一歩としてとても重要です。
タッチパネルが動かないときの対応方法

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三菱冷蔵庫のタッチパネルが突然反応しなくなると、冷却の設定変更や製氷の操作ができなくなり、非常に不便です。ただしこのトラブルも、故障とは限らず、いくつかの基本的な確認と対処で解消できる場合があります。焦らず順番にチェックしてみましょう。
まず確認すべきなのが、チャイルドロックの設定です。多くの冷蔵庫には誤操作を防ぐためのロック機能が搭載されています。操作パネルに鍵マークが表示されている場合、この機能が有効になっている可能性が高いです。ロック中はどのボタンに触れても反応しません。解除方法は機種ごとに異なりますが、よくあるのは「ロックアイコンの長押し」や「複数ボタンを同時に3秒以上押す」などの操作です。お使いの機種の説明書を確認し、ロックがかかっていないかを確認しましょう。
次に、スリープモードや節電モードに入っていないか確認します。タッチパネル付き冷蔵庫では、一定時間操作がないとパネルの表示が自動で消灯する設計になっていることがあります。この場合、画面が真っ暗でも実際には正常に動作しており、軽くタッチするだけで復帰することが可能です。タッチしても反応がない場合は、指が濡れていたり汚れていると認識しないこともあるため、乾いた清潔な指で再度操作してください。
さらに、表示や反応が不安定なままフリーズしているケースもあります。これは冷蔵庫内部の制御基板が一時的に誤動作している可能性があり、操作パネルが固まってしまっている状態です。このときは「初期化」や「電源リセット」が有効になりますが、その方法は次の見出しで詳しく解説します。
このようなトラブルの際にありがちな誤解として、「パネルが壊れてしまった」と思い込み、すぐに修理依頼をしてしまうケースがあります。しかし、実際はロック機能の解除忘れや節電モードによる一時的な表示消灯であることも多いため、あらかじめ確認しておきたいポイントです。
以下に、タッチパネルが反応しないときの確認事項を表にまとめました。これを参考に一つずつ試してみることで、不要な修理を避けられる可能性があります。
確認項目 | 内容・操作方法の例 |
---|---|
チャイルドロック | 鍵マークが表示されていないか確認。長押しで解除可能な機種が多い。 |
スリープモード | 一定時間で消灯しているだけの場合あり。軽くタッチして復帰を確認。 |
パネルの汚れ | 指やパネル表面が汚れていると誤作動しやすい。乾いた指で操作する。 |
通電状態の確認 | 他の機能(照明・冷却など)は動いているかをチェック。 |
フリーズ状態の可能性 | 一時的な誤作動による操作不能。電源リセットが有効なケースもある。 |
このように、タッチパネルが動かない原因にはさまざまな可能性があります。最初から「壊れた」と決めつけず、表にあるような基本的なチェックポイントを確認することで、多くのケースはユーザー自身で対処できます。
それでも改善が見られない、あるいは誤作動を繰り返すような場合は、基板やパネルセンサーの異常が疑われますので、修理窓口に相談するのが適切です。
三菱冷蔵庫の故障時に役立つ修理と相談先情報
- 操作が戻らないときに試す初期化方法
- 停電の後に動作しない原因と対処法
- 修理を依頼する際の連絡先について
- 不具合の可能性がある製品の見分け方
- 修理費の目安と対応判断のポイント
操作が戻らないときに試す初期化方法

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冷蔵庫の一部機能が動作しない、エラーコードが表示されたまま消えない、あるいは操作パネルの反応がおかしいという症状が見られるときは、一度「初期化」または「電源リセット」を試す価値があります。これは、電子制御式の家電製品においてよく用いられる基本的な対処法です。
初期化の目的は、冷蔵庫の内部プログラムやセンサーが一時的な不具合を起こしている状態をリセットし、正常な状態に戻すことです。三菱の冷蔵庫に限らず、多くのメーカー製品がこの対処法で回復するケースがあります。
具体的な手順としては、電源プラグを一度抜き、5〜10分程度待ってから再び差し込むという方法が一般的です。これを「パワーサイクルリセット」と呼びます。待機時間を取る理由は、内部に残っている微弱な電気を完全に放電し、再起動時にメモリ情報がクリアになるようにするためです。
ただし、この操作を繰り返し行うと、基板やコンプレッサーに負担がかかる場合もあるため、何度も連続で行わないことが重要です。また、リセットによってエラー表示が一時的に消えたとしても、根本原因が解消されていなければ再発します。そのため、症状が再び現れる場合は、やはり専門業者に点検を依頼するべきです。
なお、機種によっては特定のボタン操作で初期化や自己診断モードを起動できる場合もあります。例えば「製氷ボタンの長押し」「設定+温度調節ボタンの同時押し」などが該当しますが、操作方法は機種ごとに異なるため、取扱説明書で確認してください。
また、リセット後に温度設定が初期化されていることがありますので、冷蔵室・冷凍室の設定値を再確認してから使用を再開するようにしましょう。
このように、操作が戻らないときでも、初期化というシンプルな手段で回復できることは少なくありません。特に操作パネルやエラーコードの不具合であれば、最初に試すべき基本対応です。
ただし、同じエラーが何度も出る、再起動後に異音や異臭がするなどの異常が見られる場合は、安全のためにも無理に使い続けず、専門家に相談することが大切です。初期化はあくまで応急対応であり、根本解決ではない点を忘れないようにしましょう。
停電の後に動作しない原因と対処法

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停電後に冷蔵庫が動作しない場合、すぐに故障を疑う方が多いかもしれません。しかし実際には、停電時やその復旧直後に発生しやすい一時的な現象や保護機能によって冷蔵庫が「動いていないように見える」だけのケースも少なくありません。ここではその主な原因と、冷静に対処するための手順を紹介します。
まず確認しておきたいのがブレーカーの状態です。停電からの復旧時、突発的な電流によりブレーカーが落ちてしまっていることがあります。特に冷蔵庫は起動時に大きな電流を必要とするため、他の家電との併用で容量オーバーとなり、ブレーカーが作動する場合があります。分電盤のスイッチが下がっていないかを確認し、落ちていれば復旧させてください。
次に考えられるのが、冷蔵庫の再起動遅延機能です。多くの現行機種では、電源復旧後すぐにコンプレッサーを動かさず、内部部品を保護するために数分~十数分の遅延タイマーが働くよう設計されています。このため、停電から復旧した直後に冷蔵庫が無音になっていたり、パネル表示があっても冷え始めないように見えることがあります。この場合は時間をおいて様子を見てください。
また、設定のリセットも起こり得ます。長時間の停電により内部のメモリ保持が失われ、温度設定や運転モードが初期状態に戻っている場合があります。操作パネルで温度設定や製氷機能が意図しない状態になっていないか、表示内容を確認し必要に応じて再設定しましょう。
それ以外にも、停電による電圧変動が原因で制御基板が誤作動を起こし、パネルがフリーズしたり、ボタンが効かなくなるといった症状が出ることもあります。その際は、前述の「初期化方法」と同様に、電源プラグを一度抜いて5~10分待ってから再接続する「パワーサイクルリセット」を試してみると良いでしょう。
以下に、停電後に動作しないときに確認したいポイントを表にまとめました。
確認ポイント | 内容説明 |
---|---|
ブレーカーの確認 | 分電盤のスイッチが落ちていないかをチェック。復旧後でも自動では戻らない場合あり。 |
再起動の遅延 | 冷蔵庫の保護機能により、復電後に運転再開まで時間がかかることがある。数分~数十分が目安。 |
設定のリセット | 長時間の停電で温度設定などが初期値に戻ることがある。操作パネルで設定を再確認。 |
リセット操作 | プラグを抜いて数分後に再接続。誤作動が原因であれば回復する可能性がある。 |
他の家電の確認 | 冷蔵庫以外の家電が正常に動いているか確認。家全体の電源トラブルの可能性もある。 |
このように、停電後の動作不良には、ユーザー自身で対処できる内容が多く含まれています。落ち着いて上記のポイントを確認し、それでも改善しない場合には、制御基板やコンプレッサーのトラブルといった、より深刻な問題が考えられます。その際は専門業者に相談するのが確実です。
無理に電源を何度も入れ直したり、設定をいじりすぎると、かえって状態を悪化させてしまうこともありますので、一つひとつ丁寧に確認していくことが大切です。
修理を依頼する際の連絡先について

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冷蔵庫に明らかな不調やエラーが見られ、自分では解決が難しいと判断した場合には、速やかにメーカーや販売店への修理依頼を検討することになります。三菱の冷蔵庫についても、全国に修理対応のネットワークが整っているため、安心して連絡を取ることができます。
まず、修理依頼の窓口として利用できるのが、**三菱電機の「修理受付センター」**です。ここでは電話とWebの両方で受付をしており、年中無休・24時間体制の受付が可能です。突然のトラブルでも時間を気にせず連絡できる点が特徴です。
電話の場合は、固定電話やPHSからならフリーダイヤル(0120-56-8634)へ、携帯電話からの場合はナビダイヤル(0570-01-8634)を利用します。いずれも音声ガイダンスに従って製品の情報や症状を伝えると、地域のサービス拠点に繋がり、訪問修理の日程調整が行われます。
修理依頼の際には、型番と製造番号の確認が必要です。これは冷蔵庫本体の側面、またはドアの内側などに記載されたシールで確認できます。加えて、保証書や購入店の情報も手元に用意しておくと、手続きがスムーズに進みます。保証期間内であれば、無償で修理が受けられることもありますが、経年劣化やユーザーの使用ミスが原因と判断されると有料になることもあるため、その点には注意が必要です。
また、家電量販店などで購入して長期保証に加入している場合は、まず販売店に連絡しましょう。店舗側が修理の受付や対応を代行してくれることが多く、保証内容に応じた判断もその場でしてもらえます。特に、購入から数年以内であれば、無料で修理ができるケースがあるため、メーカーではなく販売店に直接相談することが賢明です。
さらに、Webからの申し込みを希望する場合は、三菱電機システムサービスの公式サイトにある専用フォームから依頼できます。こちらは型番や住所、症状を入力するだけで完了するため、電話が難しい環境でも対応可能です。
一方で、「修理したがすぐにまた不具合が出た」「対応に不満がある」といったケースでは、同じ窓口で再相談することができます。三菱電機ではクレーム受付の仕組みも用意されており、誠実な対応を受けられる体制が整っています。
このように、修理を依頼する際にはいくつかの窓口と手順がありますが、もっとも重要なのは「冷静に症状をまとめ、正確に伝えること」です。現象が出始めた日時、症状の内容、エラー表示の有無などを記録しておくと、サービスマンがより適切な診断を行いやすくなります。
最後に、修理費用が高額になる場合や、冷蔵庫が10年以上経過している場合には、修理よりも買い替えの方が現実的な選択肢になることもあります。依頼前には、費用の目安もあらかじめ確認しておきましょう。
不具合の可能性がある製品の見分け方

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三菱冷蔵庫を使用していて不具合が発生したとき、気になるのは「この製品に何か問題があるのでは?」という点ではないでしょうか。実際、家電製品には製造時の個体差や、一定の期間に製造された製品に限定して発生する不具合が見つかることがあります。そのようなケースでは、メーカーからリコールや無償修理の案内が出されることもあるため、まずはご自身の製品が対象になっていないか確認することが重要です。
特に、過去に三菱冷蔵庫の一部機種で製氷皿が割れやすいという不具合が報告され、実際に**無償修理対応(リコール)**が行われた事例もあります。対象となったのは2003年〜2004年ごろに製造された一部のモデルで、「MR-CU37E」「MR-CU33NE」などが含まれていました。こうした情報は、三菱電機の公式サイト内のリコール・点検情報のページで確認できます。
ここで見分ける際に確認すべきなのが、冷蔵庫本体に貼付されている製品型番と製造番号のシールです。これは本体側面や庫内の扉枠など、やや見えにくい場所に記載されていることが多いため、少し注意して探す必要があります。シールには「型番」「製造番号」「製造年月」が記載されています。これらの情報を元に、公式のリコール対象情報と照らし合わせれば、対象製品かどうかがすぐにわかります。
以下の表に、見分けるためのチェックポイントをまとめました。自分の冷蔵庫が対象かどうかを確認する際に参考にしてください。
チェック項目 | 確認すべき内容 |
---|---|
型番の確認 | 製品本体の側面・庫内にあるシールをチェック。「MR-○○○」などで始まる記号。 |
製造番号・年式の確認 | 製造年月の記載を確認。リコール対象期間内かチェック。 |
過去のリコール情報の確認 | 三菱電機の公式サイトで公開されているリコール・無償修理情報を調べる。 |
使用中の症状と一致するか | 製氷皿の割れ、水漏れ、温度異常など、リコール対象の不具合内容と一致しているか。 |
このように、製品自体に不具合の可能性があるかどうかは、型番・製造番号とメーカー公開情報を見比べることで判断できます。該当していた場合、早めに三菱電機のお客様相談センターや修理受付窓口に連絡し、案内に従って無償修理の手続きを進めると良いでしょう。
一方で、症状は出ているものの、リコールには該当しない製品だったという場合も少なくありません。その場合は、通常の経年劣化や使い方による不具合が考えられるため、別途修理対応が必要になります。
重要なのは「不具合かな?」と思った段階で放置せず、まず型番と症状をしっかり確認して、必要に応じて公式情報を調べることです。小さな不具合も、早期対応すれば大きな故障や事故を防ぐことができます。
修理費の目安と対応判断のポイント

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冷蔵庫に不具合が発生したとき、修理すべきか、それとも買い替えた方がよいのか悩む方は少なくありません。この判断をするうえで大切なのが、「どの程度の費用がかかるのか」という目安を把握しておくことです。金額感がわかれば、予算や使用年数と照らし合わせて、より合理的な選択ができるようになります。
三菱電機の公式サイトでは、主な故障症状ごとに修理料金の目安が公開されています。たとえば、比較的軽微な不具合(冷却ファンや温度センサーなど)の場合、おおよそ17,600円~39,600円程度が相場です。これには部品代と作業費が含まれていますが、訪問点検費や交通費などが別途加算されるケースもあります。
一方、コンプレッサーの交換や冷媒系統の不良といった重大な故障では、60,000円を超えるケースも珍しくありません。特に冷媒漏れや冷却回路の破損は修理が難しく、場合によっては10万円前後の見積もりになることもあります。これらの修理は時間もコストもかかるため、年式が古ければ買い替えた方が合理的といえます。
修理か買い替えかを判断する際には、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 使用年数が8年以上経過していて、高額修理が必要な場合は、買い替えがおすすめです。冷蔵庫の寿命は一般的に10〜13年程度とされており、それを超えての修理は再発のリスクもあります。
- 保証期間内での不具合であれば、費用負担なく修理できる可能性があるため、必ず保証書の確認を。
- 故障部位が明確で交換可能(たとえばドアパッキンやセンサーなど)な場合は、修理で十分対応可能です。
また、修理を依頼する前に、できるだけ具体的に症状を伝えることも、正確な見積もりを出すうえで重要です。異音の有無、冷え具合、エラー表示の種類などを整理しておくことで、訪問修理時の診断時間も短縮でき、費用も抑えられることがあります。
修理費用は決して安くありませんが、冷蔵庫は食品保存という観点からも、早急な対処が求められる家電です。突然の故障で慌てないためにも、日頃から費用の目安や対応方針を把握しておくことが、安心につながります。
このように考えると、修理か買い替えかの判断に正解はありませんが、「使用年数」「故障箇所」「費用の妥当性」の3点を基準にすると、より納得のいく選択ができるはずです。
三菱冷蔵庫の故障対応に役立つ重要ポイントを総括
記事をまとめました。
- 冷却力の低下は故障の初期サインである
- 異音は内部部品の劣化や摩耗の可能性が高い
- 水漏れや結露は排水経路や霜取り機能の不具合を示す
- パネルの無反応はチャイルドロックやスリープの影響もある
- エラーコードの表示は自己診断結果として重要な手がかりになる
- 冷蔵庫が冷えないときは設定や設置状況の確認が必要
- タッチパネルが動かない場合はロック状態やフリーズの確認を行う
- 電源が入らないときはコンセントやブレーカーをまず点検する
- 停電後に動作しない場合は再起動遅延や設定リセットの可能性がある
- 製氷トラブルは給水タンクやフィルターのチェックで解消することが多い
- 不具合が続くときは型番と製造年からリコール対象か確認する
- 修理費用は内容により大きく異なり、高額な場合は買い替えも検討すべき
- 自分で試せる初期化操作は症状が軽度なら有効な場合がある
- 修理依頼時には製品情報と保証内容を準備しておくとスムーズ
- 不調が見られたら早めに点検・相談することで被害拡大を防げる