タイガー炊飯器を使おうとしたときに、突然ボタンが反応しない――そんなトラブルに見舞われたことはありませんか?日々の炊飯に欠かせない家電だからこそ、「ボタンが効かない」「スタートボタンが反応しない」「タッチパネルが無反応」などの異常は、すぐに原因を突き止めて解決したいところです。
このページでは、「タイガー炊飯器 ボタン 反応しない」と検索してたどり着いた方に向けて、故障だけでなくチャイルドロックや湿気、初期化リセットの必要性など、さまざまな原因と対処法を丁寧に紹介します。
電源は入るのにボタン操作できない場合や、操作音が鳴らないときのチェックポイント、さらには故障で電源すら入らないときの対処方法まで網羅的に解説。間違った対処をしてしまわないよう、分解・自己修理とメーカー対応の違いについても触れています。
また、湿気や水濡れによるボタン不良の見分け方や、タッチパネルが無反応になる原因、さらにはチャイルドロックが誤作動の原因となるケースなど、見落としがちなポイントもしっかりカバー。これらの情報を正しく理解すれば、ボタンが効かないという問題にも落ち着いて対応できるようになるはずです。
この記事を通じて、タイガー炊飯器のボタン不良でお困りの方が、自分で確認・対応できる知識を身につけ、不安や不便を解消できる一助となれば幸いです。

- ボタンが反応しないときの主な原因と対処法
- チャイルドロックや湿気による誤作動の見分け方
- 初期化リセットや電源リセットの正しい方法
- 自己修理の危険性とメーカー対応の違い
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タイガー炊飯器のボタンが反応しないときの原因と対処法

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- ボタンが効かない原因とはどんなもの?
- 電源は入るのにボタン操作できないときの対処法
- チャイルドロックが原因で操作できないことがある?
- タッチパネルが無反応になる原因を知ろう
- 湿気や水濡れによるボタン不良の見分け方
ボタンが効かない原因とはどんなもの?

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炊飯器のボタンが効かなくなったと感じたとき、まず思い浮かぶのは「故障かもしれない」という不安かもしれません。ただ、実際にはちょっとした見落としや環境による影響で、ボタンの反応が悪くなっていることも多くあります。ここでは、炊飯器のボタンが効かないときに考えられる主な原因について、わかりやすく整理して紹介します。
主な原因は、大きく分けて「物理的な問題」「使用環境による影響」「内部部品の経年劣化」の3つに分類できます。物理的な問題とは、ボタンの隙間にご飯粒やホコリが詰まって押し込めなくなっている場合や、タッチパネルであれば表面の汚れや水分が感知を妨げている状態です。また、操作パネルが濡れた手で触られていると、センサーが反応しにくくなることもあります。
使用環境も見逃せません。たとえば、高湿度の場所に炊飯器を置いていたり、炊飯中に蒸気がこもるような状態が続くと、内部に水分が入り込み、電子回路の動作に影響を与えることがあります。特に、使用後すぐにふたを開けた状態で操作パネルに蒸気が当たり続けるような設置は、長期的に見ると不具合を引き起こす原因になります。
一方、経年劣化によりボタンの感触が鈍くなることもあります。内部のゴム部品や接点が摩耗し、押しても反応しにくくなっていくのです。このような場合、表面上は異常がないように見えても、部品の交換や修理が必要になります。
以下に、よくある原因とその特徴をまとめた表を掲載します。ご自身の炊飯器の状態と照らし合わせながらチェックしてみてください。
原因の分類 | 具体的な症状や例 | 対処のポイント |
---|---|---|
ボタンの汚れ・異物 | ご飯粒が挟まり押しても戻らない | 電源を切ってから、綿棒や布で丁寧に清掃する |
水濡れ・湿気 | タッチしても反応せず、画面が曇ることがある | 本体を十分に乾燥させ、以後は湿気を避ける |
経年劣化 | ボタンを強く押さないと反応しない | 長期間使用している場合、修理や交換を検討する |
センサーの誤作動 | 手を近づけても点灯せず、操作ができない | センサー部の清掃、静電気の影響を避ける |
チャイルドロック | 操作がまったくできない、反応しない | チャイルドロック設定の有無を説明書で確認する |
このように、ボタンが効かないときでも故障とは限らず、原因によっては自分で簡単に対処できることもあります。まずは落ち着いて状況を確認し、一つずつ可能性をつぶしていくことが大切です。
電源は入るのにボタン操作できないときの対処法

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炊飯器の電源ランプは点灯しているのに、スタートボタンなどの操作がまったくできない場合、多くの方は戸惑ってしまうことでしょう。このような現象は、炊飯器の基本的な安全機能や設定が影響している可能性があります。ここでは、電源が入っていてもボタン操作ができないときの対処法を紹介します。
最初に確認したいのは「チャイルドロック機能」です。これは小さなお子様が誤って操作してしまわないよう、ボタンを一時的に無効化する機能です。多くのモデルでは、「取消」キーの長押しや、特定のキー操作で設定・解除ができるようになっています。操作が一切できない場合、この設定が有効になっている可能性を疑いましょう。
また、内釜のセット状態やふたの閉まり具合にも注目してください。炊飯器は安全のため、内釜が正しい位置にないと操作を受け付けない仕組みになっています。ふたが完全に閉まっていないと、内部のセンサーが動作せず、ボタンが無効化されることもあります。再度内釜やふたをセットし直すことで、操作可能になるケースもあります。
操作音が鳴るかどうかも一つの判断基準になります。ボタンを押しても「ピッ」といった音がしない場合、そもそもボタンが認識されていない可能性があります。ただし、機種によっては操作音が無効になっていることもあるため、まずは設定を確認してみましょう。
そして、簡単にできる対処として、電源のリセットがあります。電源プラグを一度抜いて、数十秒置いた後に再接続するだけで、内部のエラー状態がリセットされ、正常に操作できるようになることがあります。これは一時的な不具合に効果的な方法として知られています。
それでも改善しない場合、内部のセンサーや制御基板に異常がある可能性があります。この段階で無理に操作を続けるのは避け、タイガーのサポート窓口に相談するのが安全です。
このように、電源が入っているのにボタンが効かない状況には複数の原因が考えられます。焦らず順を追って確認していくことで、多くの場合、自己解決につながる可能性があります。
チャイルドロックが原因で操作できないことがある?

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炊飯器の操作が突然できなくなったとき、見落としがちなのがチャイルドロック機能です。これは、誤操作を防ぐために一部の操作ボタンを無効にする安全機能で、多くのタイガー炊飯器にも搭載されています。とくに小さなお子様がいる家庭では安心できる機能ですが、設定していることを忘れてしまうと、故障と勘違いしてしまうこともあるかもしれません。
チャイルドロックが有効になっていると、スタートボタンやメニュー選択など、主要な操作が一切反応しなくなります。液晶にエラー表示が出るわけではないため、原因に気づかずに電源コードを抜き差ししたり、強くボタンを押してしまったりするケースも見受けられます。
設定や解除の方法は機種によって異なりますが、よくある操作方法としては「取消」キーを数秒長押しするものがあります。中には「炊飯」と「取消」ボタンを同時に押す仕様のモデルもあるため、お使いの製品に合わせて取扱説明書を確認することが必要です。
また、チャイルドロックがONの状態で操作しようとすると、短く「ピピッ」と音が鳴るだけのこともあります。これは、ユーザーに「操作できません」ということを知らせるサインです。
以下に、チャイルドロック機能に関する主な状況と対処法を表にまとめました。突然ボタンが反応しなくなったときは、これらの項目を参考に確認してみてください。
状況 | チェックポイント | 対処方法 |
---|---|---|
全てのボタンが無反応 | チャイルドロックが有効になっている可能性 | 「取消」キーの長押し、または取扱説明書の指示に従う |
ロック状態に気づいていない | 誤ってロック設定しているケースもある | 操作履歴を思い返し、ロック操作を解除してみる |
音は鳴るが操作できない | 操作音でロック状態を知らせる機種がある | 音が鳴る場合はロックの可能性が高い |
機種ごとに設定方法が異なる | 同じメーカーでも型番により操作方法が異なることがある | 型番を確認し、説明書または公式サイトで調べる |
チャイルドロックが解除できない | 何度操作しても反応しない場合 | 内部不具合の可能性があるため、メーカーへ相談する |
このように、チャイルドロックは便利な機能である一方で、原因を把握していないと不便に感じることもあります。設定の有無を把握しておくことで、無駄な不安や誤操作を防ぐことができます。まずは落ち着いて機種ごとの解除方法を確認し、冷静に対処するようにしましょう。
タッチパネルが無反応になる原因を知ろう

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タイガー炊飯器のタッチパネルが突然反応しなくなることがあります。ボタン式のモデルと比べて操作が直感的で便利な一方、ちょっとした条件の違いで誤作動や無反応になる可能性があるため、その原因をしっかりと把握しておくことが重要です。
タッチパネルは、指先の静電気を感知して操作を受け付ける仕組みになっています。このため、手が濡れていたり乾燥しすぎていたりすると、感知がうまくいかないことがあります。また、操作面に水滴や油分が付いていると、パネルが正確に反応しない原因となります。
もう一つの見落としがちな原因は、操作方法です。タッチパネルは、軽く触れるだけでは反応しないこともあり、逆に強く押しすぎるのもNGです。指の腹で「適度な圧力」で「中央部分を確実に」タッチすることがポイントになります。複数のボタンを同時に触れてしまうと、誤作動防止のために無反応になる設計のモデルもあります。
一部の機種には、タッチパネルが「スリープモード」や「モーションセンサー」などで節電状態になるものもあります。この場合、反応しないように見えても、画面の表示を再点灯させることで正常に操作できるようになります。パネル周辺に手をかざすことで点灯することもありますので、タッチ操作の前に確認してみてください。
また、パネル部分に保護フィルムやシールを貼っていると、感度が下がって反応しにくくなることがあります。外して試してみると改善されるケースもあるため、カバー類の影響もチェックしておくとよいでしょう。
このように、タッチパネルが反応しない場合でも故障と決めつけず、手やパネルの状態、操作の仕方、使用環境などを見直すことで、解決できるケースは少なくありません。まずは基本に立ち返り、ひとつずつ丁寧に確認していくことが、スムーズな復旧につながります。
湿気や水濡れによるボタン不良の見分け方

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炊飯器は、蒸気を使って調理を行う家電であるため、湿気や水分による影響を受けやすい機器の一つです。特にボタンまわりの故障の原因として、湿気や水濡れが関係しているケースは珍しくありません。しかし、電源が入るにもかかわらず一部のボタンだけが反応しないといった状況では、その原因を特定するのは簡単ではありません。ここでは、湿気や水濡れによる不良を見分けるためのポイントをまとめていきます。
まず注目すべきは、使用中に発生する蒸気です。炊飯器のふたや蒸気口から出る蒸気がパネル周辺にあたることで、内部に水分が入り込むことがあります。とくに、布巾などをふたの上に置く使い方をしていると、蒸気がこもってしまい、本体に負担がかかりやすくなります。また、清掃時に水拭きした際、ボタンやタッチパネルの隙間から水分が浸入することもあります。
見分けるためには、まずボタンやパネル周辺に曇りが見られないかをチェックしてください。液晶表示部がうっすらと曇っていたり、水滴が残っていたりする場合は、内部に水分が入り込んでいる可能性が高くなります。また、操作音が鳴らない、あるいはボタンを押した際に反応がまばらなときも、水濡れが原因のひとつと考えられます。
このような状況では、まず炊飯器の電源をオフにしてプラグを抜き、風通しの良い場所で本体をしっかり乾燥させてみましょう。直射日光やドライヤーの熱風は故障の原因になるため避け、自然乾燥を基本とします。数日経っても改善が見られない場合は、内部の基板が湿気により損傷を受けている可能性があるため、メーカーへの相談が必要です。
以下に、湿気や水濡れが関係しているボタン不良の見分け方を表にまとめました。
チェックポイント | 状況の例 | 対処法 |
---|---|---|
ボタン周辺に水滴が残っている | 掃除後や使用中の蒸気で濡れている | 乾いた布で拭き取り、使用を一時中止する |
液晶が曇っている | 蒸気がこもり表示が薄くなる、白くぼやける | プラグを抜いて数時間〜1日ほど乾燥させる |
操作音が鳴らない | ボタンを押しても反応や音がない | チャイルドロックや湿気の影響を疑い、乾燥を試す |
押し込み感がなくなっている | 物理ボタンがフニャフニャした感触になっている | 内部の腐食・劣化の可能性、使用を中止し点検へ |
反応が不安定、押してもランダムに動く | タッチパネルが誤作動、連続反応など | 水分が内部にある可能性、修理が必要になることも |
湿気や水濡れによる不具合は、目には見えにくいだけに見逃されやすい問題です。定期的に乾いた布でパネルを拭く、使用後すぐに収納せずに冷却・乾燥させるなど、日頃の予防も重要です。正しい使い方を意識することで、ボタン不良を未然に防ぐことができます。
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タイガー炊飯器のボタンが反応しないときの確認と修理の判断
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- 操作音が鳴らないときのチェック項目
- 初期化リセット方法の手順と注意点
- 故障で電源が入らないときの対処と判断
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スタートボタンが反応しない理由を解説

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炊飯器の中でも最も使用頻度の高い「スタートボタン」が反応しなくなると、大きなトラブルに感じるものです。しかし、スタートボタンが押せない原因は故障とは限らず、意外にも些細な設定や操作ミスが背景にあることが多くあります。ここでは、スタートボタンが無反応になる主な理由について詳しく解説します。
まず確認したいのが、ふたや内釜のセット状況です。タイガー炊飯器の多くは、安全装置としてふたがしっかり閉まっていない場合や、内釜が正しい位置にセットされていない場合には動作を受け付けない設計になっています。ふたを「カチッ」と音がするまで閉め直す、内釜を一度取り出してから再装着することで、スタートボタンが反応することがあります。
次にチェックしたいのは、電源が入っていても他の設定や状態が影響していないかという点です。たとえば、「保温中」にスタートボタンを押しても動作しない仕様のモデルもあり、一度「取消」ボタンを押してからスタートする必要があります。また、前回の炊飯設定が途中で中断されている場合も、再起動が必要なケースがあります。
加えて、スタートボタン自体の劣化や汚れも無視できません。長年使用していると、押し込み感が鈍くなることがありますし、周囲に付着したご飯粒や油汚れが原因で反応が悪くなることもあります。乾いた綿棒や柔らかい布でボタンの隙間を掃除してみましょう。
また、チャイルドロックの影響も見落としがちな要因です。この機能がオンになっていると、スタートボタンも含めてすべての操作が無効になります。意図せずロックしている可能性もあるため、操作方法に従って解除を試してみることも必要です。
このように、スタートボタンが効かないときには、まず操作環境と炊飯器の状態を一つずつ確認していくことが大切です。いきなり故障を疑う前に、基本的なチェックを行うことで、トラブルを簡単に解消できる場合があります。冷静に対処すれば、慌てずに解決できるケースは多いと言えるでしょう。
操作音が鳴らないときのチェック項目

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炊飯器を操作しているときに「ピッ」という音が鳴らないと、正常に反応しているのか不安になることがあります。とくにボタンが押されている感触があるにもかかわらず音がしない場合は、設定の問題か内部の不具合かを見分けることが重要です。操作音が鳴らない状態は、誤作動や故障とは限らず、設定の変更や使用環境による影響であることも少なくありません。
まずは、操作音がオフになっていないか確認しましょう。タイガー炊飯器の多くのモデルでは、操作音を消音(サイレントモード)にできる機能があります。例えば「予約」キーを長押しすることで音量調整モードに入り、「時」や「分」キーなどで音量設定を変更できるようになっている機種もあります。音が鳴らなくなったタイミングでこの設定を誤って変更していた可能性があります。
次に確認したいのは、実際にボタンが機能しているかどうかです。音がしないだけで、炊飯器自体は正常に反応していることもあります。操作後に液晶表示が変わるか、他の機能が起動するかなどをあわせてチェックしてみてください。反応がある場合は、音だけがオフになっている状態と考えられます。
一方で、音も反応もない場合には、チャイルドロックが有効になっていないかも確認が必要です。ロックがかかっていると、操作そのものが無効になり、音も反応しません。チャイルドロックの解除方法は機種ごとに異なりますが、代表的な方法としては「取消」キーを数秒長押しするケースが多く見られます。
また、長年使用している場合や水濡れの経験がある場合には、内部のスピーカーや回路にトラブルが発生している可能性も考えられます。このような場合は、専門業者による点検や修理が必要になります。
以下に、操作音が鳴らない場合のチェックポイントを表にまとめました。
チェック項目 | 内容と確認方法 |
---|---|
音量設定がオフになっている | 「予約」キーなどを長押しして音量設定モードに入り、音量を再設定する |
操作自体は反応している | 音は鳴らないが表示や機能が動作するかを確認 |
チャイルドロックが有効になっているか | 「取消」キーなどを長押ししてロックを解除する |
特定のボタンだけ音が鳴らない | 部分的なボタン不良の可能性。掃除や再起動で改善するか確認 |
水濡れや経年劣化による故障がないか | 音も反応もない場合は、内部部品の劣化や故障の可能性があるため、修理を検討する |
操作音が鳴らないときは、音量設定や操作反応の有無を冷静に確認することが大切です。すぐに故障を疑うのではなく、基本的なチェック項目をひとつずつ確認していくことで、多くのケースでは簡単に原因を特定することができます。
初期化リセット方法の手順と注意点

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炊飯器の不具合やエラーが繰り返し起こる場合、初期化リセットを試すことで症状が改善するケースがあります。初期化とは、内部の設定を工場出荷時の状態に戻す操作であり、電子機器全般において一般的なトラブル対処法のひとつです。タイガー炊飯器にもこの機能が搭載されているモデルがあり、使い方を知っておくと非常時に役立ちます。
初期化の基本的な方法は、「取消」キーと「予約」キーを同時に長押しするなど、複数のキー操作によってリセットを実行するものが多く見られます。ただし、モデルによって操作手順が異なるため、必ず取扱説明書で確認してから行ってください。中には「炊飯」キーとの組み合わせで行う製品もあります。
このとき注意すべきなのは、初期化を行うことで設定していた内容がすべてリセットされることです。たとえば、現在時刻、予約炊飯の設定、お好みの炊き加減などの個別設定はすべて初期状態に戻ります。また、設定の変更を行っていないと思っていても、前回の残りが記憶されたままになっていることもあるため、リセット後は一通り設定を見直すことが必要です。
さらに、リセットを行っても症状が改善しない場合は、根本的な故障が疑われます。制御基板やセンサー部分の不具合であれば、ユーザー自身での対応は難しいため、メーカーサポートへの相談が推奨されます。特に、リセット後も電源が落ちる、再起動後に再びエラーが表示されるといった症状がある場合は、修理対応が必要になるでしょう。
なお、電源を抜いて数十秒待ってから差し直すという「簡易リセット」も一時的な不具合には有効です。軽度のフリーズ状態やセンサーの誤作動であれば、この手順だけで復旧する場合もあります。
初期化リセットは便利な機能ではありますが、正しい手順を守らなければ逆に動作不良の原因になることもあります。必ず電源を切った状態で行い、無理なキー操作を避けるようにしましょう。炊飯器の状態が不安定なときこそ、落ち着いて対処することが大切です。
故障で電源が入らないときの対処と判断

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炊飯器の電源がまったく入らない状態になると、多くの人は「故障かもしれない」と不安になります。実際、電源が入らないトラブルは、故障以外にも電源まわりの環境や一時的な不具合が原因であることが少なくありません。あわてて修理に出す前に、いくつかの基本的な確認と対処を行うことで、問題が解決するケースも多くあります。
まず確認したいのは、電源プラグがきちんと差し込まれているかどうかです。コンセントに差し込んでいるつもりでも、接触が甘かったり、たこ足配線や延長コードの不具合によって電力が安定供給されていないことがあります。可能であれば、壁のコンセントに直接接続し直し、別のコンセントも試してみるとよいでしょう。
また、コード自体や差し込みプラグに損傷や変色がないかもチェックポイントです。焦げたような臭い、変形、ひび割れなどが見られる場合は、使用をすぐに中止し、感電や発火の危険を避けるためにも専門業者への相談が必要です。
次に試したいのが、電源リセットです。一度プラグを抜いて10〜15秒ほど待ってから再び差し込むことで、内部のマイコンがリセットされて復旧する場合があります。この方法は、機器が一時的にフリーズしていたり、電力供給に問題があったときに有効です。
それでも復旧しない場合は、内部のヒューズ切れや基板故障といったより深刻なトラブルが考えられます。この段階では、ユーザーによる分解は避け、メーカーまたは販売店に相談するのが適切です。
以下に、電源が入らない場合のチェックリストをまとめました。
チェック項目 | 内容と対処方法 |
---|---|
プラグの接続 | 奥までしっかり差し込まれているか、別のコンセントで確認 |
延長コードや電源タップの使用 | 他の電化製品で正常に使えるか確認し、不具合があれば直接コンセントへ接続 |
電源コード・プラグの損傷 | 変色や焦げ臭、コードの裂け目がないかチェック。異常があればすぐに使用を中止 |
簡易リセット操作 | プラグを抜いて10〜15秒後に再接続。一時的なエラーが改善される可能性あり |
他の電化製品との電力競合 | 同じ回路に電子レンジやドライヤーなどを同時に使っていないか確認。使用をずらして電圧安定を図る |
本体の異常音や異臭がないか | 異常があればすぐに使用を中止し、修理を検討 |
炊飯器の電源が入らないという状況は、必ずしもすぐに修理が必要なほどの故障とは限りません。まずは自宅で行える基本の確認項目をひとつずつ試し、それでも改善が見られなければ、安全のためにも専門業者に点検を依頼しましょう。メーカーの保証期間内であれば、無償修理の対象になることもありますので、保証書の有無もあわせて確認しておくと安心です。
分解・自己修理は危険?メーカー対応との違い

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炊飯器に不具合が生じたとき、「修理代がかかるなら自分で直せるかも」と考える人もいるかもしれません。ですが、分解や自己修理は想像以上にリスクが高く、基本的にはおすすめできません。とくに電源が入らない、操作パネルが反応しない、異音がするなどの症状は、内部の電子部品が関係している可能性が高く、専門的な知識や工具がなければ正しい処置は困難です。
まず知っておきたいのは、炊飯器は内部に高電圧がかかる部分を含んでいるため、誤った分解作業が感電やショートを引き起こす危険があるという点です。感電だけでなく、場合によっては火災につながる可能性もあります。また、安全装置やセンサーが繊細に設計されているため、無理な分解により他の部品まで破損してしまうリスクも少なくありません。
さらに、分解した時点でメーカー保証は無効になるのが一般的です。保証書に記載されている条件の多くには、「ご自身での分解や改造があった場合は保証対象外」と明記されています。そのため、仮に購入してから間もない商品であっても、自己修理を行うと無料修理を受ける権利を失ってしまいます。
一方、メーカーや正規修理窓口に依頼することで、適切な診断と安全な修理が受けられます。タイガー魔法瓶では、生産終了後も一定期間部品の保有があり、古いモデルでも修理できる可能性が高いのが特徴です。修理費用が不安な方でも、事前に見積もりを確認したうえで判断できる仕組みが整っているため、安心して相談することができます。
また、公式の修理窓口では、故障の再発を防ぐための調整や点検もあわせて行われることが一般的です。自分で直したつもりが、かえってトラブルを悪化させてしまうというケースは決して珍しくありません。
このように考えると、自己修理よりもメーカーや販売店への相談の方が、安全性・確実性の面で圧倒的に優れています。インターネット上にはDIY修理動画などもありますが、あくまで参考程度にとどめ、実際の修理はプロに任せるのが賢明です。安心して炊飯器を使い続けるためにも、専門対応の重要性を理解しておくことが大切です。
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タイガー炊飯器のボタンが反応しないときに確認すべきポイントを総括
記事をまとめました。
- ボタンが効かない原因は主に汚れ・湿気・経年劣化に分類される
- 内釜やふたが正しくセットされていないと操作できないことがある
- チャイルドロックが有効だと全ボタンが反応しなくなる仕様がある
- タッチパネルは手や表面が濡れていると反応しづらくなる
- 操作音が鳴らないときは設定やロック機能を疑う
- 湿気や水分によってボタンやパネル内部が影響を受けることがある
- 電源は入るのに操作できない場合は安全機能が作動している可能性がある
- ボタンまわりに異物があると物理的に押し込めないことがある
- 経年使用によりボタンの反応が鈍くなるケースも多い
- 初期化リセットで一時的な誤作動が改善する場合がある
- 電源が入らないときはプラグやコンセントの不具合もチェック対象
- 内部に異常がある場合はメーカー修理を前提とした対応が必要
- 自己修理は感電や保証無効のリスクがあり非常に危険
- チャイルドロックは機種により解除方法が異なるため説明書が必要
- 見た目に異常がなくてもセンサーや基板に不具合がある場合がある